借入金の年間返済額を把握しておく必要性

※ChatGPTでダミーデータを作成

突然ですが、借入金の年間返済額を把握していますか!?

即答できない方は、要注意です。
借入金の返済は「損益計算書」には記載されない支出。

そのため、損益計算書で利益が出ていても、
資金繰り的には赤字ということは十分あり得ます。
しっかりと把握する習慣をつけることが大切です。

今回は「借入金の年間返済額を把握しておく必要性」というお話です。

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目次

年間返済額を把握!?

冒頭でも記載した通り、借入金の年間返済額を把握しておくことが大切です。
借入金の返済は、損益計算書の項目に挙がらない支出。

返済は、あくまで借りた資金を返しているだけの行為のため、費用とはならないのです。
(支払利息は全額費用です。)

ですが、経営者の中には、借入金は費用と認識されている方が少なくありません。
そのため、損益計算書を見た際に、利益が出ていることから、
「問題無い」と感じている場合があります。

この認識の相違が、資金繰りに大きな影響を与えることがあるのです。

「黒字なのに、手元資金が増えない…。」と感じている場合、
まずは、「借入金の年間返済額」を確認するようにしましょう。

借入金の返済は、原則、利益から返済することとなります。
ゆえに、単純に「黒字だから、借入金の返済に問題は無い。」と考えてしまうのは、
危険であることを認識しなくてはなりません。

簡易キャッシュフローが上回る必要性

ここまで、借入金の返済は「損益計算書」の項目に挙がらないため、
原則、「利益から返済する」ということを覚えておく必要があるという話をしました。

まずは、ざっくりと確認する方法として、「簡易キャッシュフロー」と「借入金の年間返済額」を比べることから始めてみましょう。

簡易キャッシュフロー=税引後利益+減価償却費

簡易キャッシュフローは上記の計算式で計算されます。
税引後利益に減価償却費を足し戻すのは、減価償却費は資金の支出を伴わない費用であるからです。

この簡易キャッシュフローと借入金の年間返済額を比較してみましょう。
「借入金の年間返済額」が「簡易キャッシュフロー」を上回っている状態の場合、
会社の利益で返済することができていないことを表します。

つまり、会社の資産を減らしながら、借入の返済をしている状態です。
この場合は、手元資金は増えていきませんし、
融資を受けることができる可能性を減らしてしまいます。

そのため、年間の損益計画を作成する際に、必ず「借入金の年間返済額」を考慮して作成する必要があります。

銀行も簡易キャッシュフローと借入金の年間返済額の比較をしているので、
確認することが大切です。

借入金管理を大切にする

借入金の年間返済額を把握することは重要なポイントです。

ですが、単純に年間返済額を把握するだけでなく、
借入金の管理をしておくことも忘れてはいけません。

月ごとの経理で、借入金の残高を確認されていますか?

融資を受けると、返済予定表が受け取ることとなります。
その残高と比較して、会計上の残高がズレていないかを確認しましょう。

複数の借入金がある場合、管理をすることをしなければ、
「期の途中で残高がズレてしまっていた…。」ということもあり得ます。

返済予定表を毎回確認するのが面倒と感じる場合は、
Excelで管理することをおススメします。

紙で返済予定表を受領している場合は、ChatGPTなどの生成AIを活用してデータ化しても良いでしょう。

また、日頃の借入金管理は、融資の際に重要な書類となる「借入金一覧表」を作成する場合にも役立ちます。

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このようにピボットテーブルを活用して、作成するのも良いでしょう。

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まとめ

今回は「借入金の年間返済額を把握しておく必要性」というお話でした。

「借入金の年間返済額」を把握することが大切です。
借入金の返済は、原則、利益からおこなわれます。

ゆえに、簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)が、借入金の年間返済額を上回っていることが重要になります。


【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は大分市内へ外出。
カフェでKindle執筆をしました。

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この記事を書いた人

税理士
銀行融資診断士
元経理マン

融資・クラウド会計に強い地方在住税理士。

大分県由布市在住。
1988年10月1日生まれ。
ブログ毎日発信中。
筋トレとウォーキングが日課。

一般企業で経理職を経験後、税理士事務所に転職。在職中に税理士試験に合格し、2024年10月1日独立。

税務・経理に関するサポートはもちろん、融資・資金繰りのサポートも積極的におこなう税理士。

妻と5人の子供がいる賑やかな家族。

詳しくはプロフィール

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