「おカネが足りなくなったら借りる」という考え方をしている経営者の方は少なからずいます。
ですが、普段から銀行との取引をしていない会社が、「おカネに困ったら」といって、銀行融資を受けれるわけではありません。
銀行融資は「困ったときの最後の手段」ではなく、「日常的に会社を強くするための手段」。
そのためにも、銀行融資を活用するための習慣を身につけることを意識することが大切です。
今回は「資金繰りを良くするための銀行融資を活用する習慣」というお話です。
【税理士・廣瀬充について】
・廣瀬充のプロフィール
・事務所ホームページ
・facebook(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)
・無料メルマガ登録者募集中
【仕事のご依頼】
・税務顧問
・スポット相談
・メール相談
・執筆のご依頼
【本の出版】
・中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
銀行融資を活用する理由
「借入は悪」というイメージを持たれている方は少なからずいらっしゃいます。
特に、個人的な消費のためにおカネを借りる「借金」と混同してしまい、結果として、銀行融資を活用できていないという場面を散見します。
私が銀行融資を活用する習慣を身につけることをおすすめする理由は以下です。
手元資金を増やすことで倒産リスクを下げる
倒産する会社の多くは「赤字だから」ではありません。
「おカネがなくなるから」です。
黒字でも資金不足で倒れる会社は珍しくありません。
銀行融資を活用することで手元資金を増やし、急な出費や売上減少に耐えられる「資金クッション」を確保できます。
チャンスを逃さず投資できる
経営にはタイミングが重要。
「資金が足りないからやめておこう…。」とチャンスを逃すのは大きな損失となります。
銀行との関係を構築する
銀行は「平時の姿」を見ています。
困ったときだけ相談に来る会社よりも、普段から会社の財務状況開示し、
コミュニケーションを怠らない会社が信頼をされるのです。
継続的に融資を活用することで、銀行との関係性を維持することが大切です。
資金繰りを意識する習慣が身につく
銀行融資を活用するようになると、必然的に「資金繰りを意識する習慣」が身につきます。
資金繰りは会社経営の基礎ですが、実際には「おカネに困ったときしか見ない」という会社も少なくありません。
ですが、融資を活用することで、日頃から会社のおカネの流れに目を向ける機会が増え、経営判断の精度が大きく高まるのです。
毎月の数字を確認する習慣が身につく
銀行への報告や融資を受けるタイミングを確認するためにも、毎月の数字を作成し、確認する習慣が欠かせません。
数字の作成と確認を怠ると、「必要な際に、数字を提出することができない」「融資のタイミングを見逃す」ということになりかねません。
また、毎月の数字を確認することで、数字の変化に気づきやすくなり、事前に対策を練ることも可能となります。
資金繰り表を作成・更新する習慣
資金繰り表というと「融資を受けるために作成をする」という印象がある方もいらっしゃるかと。
ですが、実際には、資金繰り表を作成・更新する習慣は、おカネの流れを把握するために欠かせないものです。
作成するきっかけは、銀行融資だったとしても、その後に更新し続けるかどうかは会社次第。
しっかりと予定と実績の管理をおこなえば、差異の原因が把握でき、予定の精度を向上させることも可能になります。
資金繰り表が「絵に描いた餅」になるのではなく、実際に活用できる資料となるのです。
銀行とのやり取りに慣れておく
銀行とのやり取りは、資料の受け渡しだけにとどまりません。
日頃からのコミュニケーションや手続きの流れなど、銀行融資を活用していなければ知り得ないことも多くあります。
- 決算書や試算表の説明
- 今後の方針や資金計画の共有
- 担当者とのコミュニケーション
に慣れておくことで、銀行との取引を円滑におこなうことができるようになるでしょう。
【税理士・廣瀬充について】
・廣瀬充のプロフィール
・事務所ホームページ
・facebook(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)
・無料メルマガ登録者募集中
節税思考からの脱却
銀行融資を意識すると、抜け出す必要がある思考があります。
それは「節税思考」。
適切な節税は欠かせませんが、過度な節税は会社を苦しめる結果となります。
極端に利益を減らす節税は、銀行評価を下げる
銀行融資の基本は「黒字」であること。
会社に稼ぐ力が無ければ、おカネを貸す立場の銀行からの評価が落ちます。
銀行は「利益を生み、返済能力がある会社」に融資をします。
極端に利益を減らす節税をし続けると、「この会社は返済能力が低い」と判断され、借入余力を減らすことにつながります。
借入を前提とすると「利益を出す意味」が見えてくる
利益は「会社の稼ぐ力」。
会社の稼ぐ力を表す指標として簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)があります。
そして、会社の借入余力が簡易キャッシュフローの10倍(一般的に債務償還年数は10年未満であることが望ましいとされているため)であることを考えると、十分な借入余力を確保するためにも「利益」が必要なことは明らかです。
利益の確保は、融資条件に影響する
安定的な利益の確保は、自己資本の強化や手元資金の増強につながります。
結果として、銀行からも信頼できる会社という認識を得ることができ、
「プロパー融資」「低金利」「経営者保証不要」といったより良い条件を引き出す力になります。
【仕事のご依頼】
・税務顧問
・スポット相談
・メール相談
・執筆のご依頼
【本の出版】
・中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
まとめ
銀行融資は困ったときに活用するものではなく、
日頃から上手に活用することが求められます。
平時から習慣化することが、銀行との関係を築き、資金繰り管理を強化し、利益体質の会社をつくるための習慣につながるのです。
「困ってから銀行に行く」ではなく、「困る前から銀行を味方につける」習慣が大切となります。
【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は、オフ。

