融資・資金繰りを考えるうえで重要なのが、「余裕があるときに行動する」ということ。
日頃からの準備が余裕につながっていきます。
今回は「余裕があるときこそ財務基盤を強化する」というお話です。
余裕がなければ判断を誤る
なぜ余裕があるうちなのか。
理由は単純で、余裕がなければ気持ちが焦り、
判断を誤る可能性があるからです。
時間に余裕があれば、思考を整理する時間も確保できますし、
無理に選択を迫られることもありません。
一方で、おカネに余裕がなく、
考える余裕もなくなれば、判断を間違える可能性は必然的に高まります。
実際に、資金がギリギリの状態で銀行に相談に行くと、
条件交渉の余地がほとんどないまま借入をおこなうことになりがちです。
余裕がなくなることで選択肢までも失うことになるのです。
余裕があるからこそ借りやすい
融資・資金繰りを考えるうえで、「早め早めに動く」ということが欠かせません。
銀行は「晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」と揶揄されることもありますが、そうならないためにも、
余裕があるうち、つまり「晴れの日」のときに手元資金を厚くしておきたいものです。
例えば、「今すぐ必要ではないが、今のうちに借りておきたい」というスタンスで動く会社もあります。
この場合、銀行としてもリスクが低く見えるため、
金利や返済期間などの条件も良くなりやすく、結果として「余裕資金」が会社の安心材料になります。
では、余裕がある状態とはどのような状態でしょうか。
まずは手元資金が多い状態。
手元資金が多いということは、それだけ返済力がある証明にもなり、
銀行にも安心感を与えることができます。
その他にも、業績が良いタイミングや、
銀行が貸したいタイミングなどさまざまな要素がありますが、大事なのは日頃から手元資金に着目しておくことです。
「利益が出ているから大丈夫」だけでなく、「おカネが増えているから大丈夫」という感覚を持つことが大切。
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余裕が余裕を生む好循環
余裕があるうちに財務基盤を強化することで、好循環を生み出すことも可能となります。
余裕があれば、本業に専念することが可能です。
資金繰りのことばかりに気を取られていては、肝心の本業に力を入れることができません。
また、余裕があることで、
現在だけでなく未来についても考えやすくなります。
手元資金が枯渇していけば、どうしても先のことよりも目の前のことに集中しがちになりますから。
例えば、手元資金の目安としては、
月商の3か月分程度を1つの基準として考えておきたいところ。
もちろん業種やビジネスモデルによって異なりますが、最低でも1〜2か月分、
できれば3か月分以上ある状態であれば、急な売上の変動や支出にも対応しやすくなります。
逆に、手元資金が1か月分を切るような状態になると、
1つのトラブルで資金繰りが一気に厳しくなる可能性が出てくるでしょう。
また、余裕があるかどうかは、
日々の意思決定にも大きく影響します。
例えば、値上げの判断です。
手元資金に余裕があれば、「このタイミングで値上げをしても大丈夫か」「お客さまにどう伝えるか」といったことを冷静に考えることができます。
一方で余裕がない状態では、「今すぐ売上をつくらなければならない」という思いが強くなり、
本来であれば見直すべき価格設定をそのままにしてしまうこともあるでしょう。
結果として、利益が出にくい状態が続き、
さらに資金繰りが苦しくなるという悪循環に陥る可能性も出てきます。
不安材料は余裕があるうちに潰しておく。
常に計画通りとはいかないからこそ、日頃から備えをしておきたいものです。
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