融資金利はどうやって決まるのか?

金利の引き上げが話題になっていますね。
融資にも大きく影響を与える金利。
その金利はどのようにして決められているのでしょうか?

目次

融資の金利は総合的に判断される

融資の金利は、以下のようなことを総合的に見て判断されます。

  • 金融機関の利益
  • 貸出期間
  • 担保の有無
  • 融資を受ける人の状況
  • 他の金融機関との競合状態

金融機関の利益

金融機関は利ざやに着目します。
預金などで集めた資金の金利より高い金利で融資をおこない、その差額で得た利益を利ざやといいます。
銀行の重要な収益源の1つです。

貸出期間

貸出期間は、一般的に長くなれば金利も上昇していきます。
期間が長ければ貸倒リスクが高くなり、調達金利も高くなるからです。

担保の有無

融資先の担保の有無も重要な基準になります。
価値の高い担保があれば、回収リスクを軽減できるためです。

融資先の状況

融資先の財務状況など、融資をしても大丈夫な取引先がどうかを確認します。
金融機関は、預金者保護を考える必要があるからです。

他の金融機関との競合状態

他の金融機関の動向に注力します。
金利は高すぎると融資の件数を獲れなくなってしまいます。
企業としては、金融機関取引一覧表を作るとことをおススメします。

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基準金利の種類

基準金利には「プライムレート」と「市場金利」があります。

  • 短期プライムレート
  • 長期プライムレート
  • 市場金利

短期プライムレート

短プラと呼ばれるものです。
短期(1年未満の貸出期間)の融資を行う場合の最優遇金利をいいます。
この短期プライムレートには、金融機関の利ざやがのせられている状態です。

長期プライムレート

長プラと呼ばれるものです。
長期(1年以上の貸出期間)の融資を行う場合の最優遇金利をいいます。
もちろん、この長期プライムレートにも金融機関の利ざやがのっています。

市場金利

市場金利とは、金融機関が金融市場で取引をする場合に使用される金利をいいます。
これには、利ざやはのっていません。

上記の金利を基準として、貸出金利を決めていくのです。

まとめ

融資を受ける際の金利は気になりますよね。
もちろん金利は重要ですが、そこを意識し過ぎると事業の判断が遅れる場合があります。
必要な時に必要なお金を準備するためには、融資を受けられる状態のときに融資を受けておく必要があります。


【編集後記】
昨日は、家族で城島高原パークの「ちゃぷちゃ」へ。
途中、雷警報で一時使えなくなりましたが…。
その後、マザーランドでソフトクリームを食べて帰宅。

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