決算前に処理しておきたい事項

決算前に早めに確認しておきたいことといえば利益と納税予測でしょう。
そのためにも数字は早めに整理しておきたいものです。
何より今後の資金繰りに影響を与えます。

決算前は、勘定科目の確認も忘れずにおこないましょう。
残高のチェックはもちろんですが、早めに処理しておきたい内容もあります。

• 仮払金
• 貸付金

これら2つの科目には特に注意が必要です。
銀行融資にも大きく影響をしてきます。

今回は「決算前に処理しておきたい事項」というお話です。

仮払金の確認

仮払金は、使途や金額が確定していない経費を一時的に支払った場合に計上する勘定科目です。
この勘定科目は、「一時的」に使うものです。

そのため、決算書には残さないことが大切になります。
銀行も決算書を見て仮払金があれば、良い印象を与えることは無いといえるでしょう。

決算が終わって数字が確定しているはずなのに、「仮」が付いている科目が残っていると銀行じゃなくても？？？と感じることでしょう。
あくまで「仮」の勘定科目であることを覚えておく必要があります。

仮払金といっても内容は様々です。
何かを購入する場合の前払的な性質なものもあれば、
従業員の精算忘れにより残っている場合、
使途が不明でとりあえず仮払にしているといったケース。

事前に確認をして、適切な勘定科目にしておきましょう。

前払的な性質のものなら、「前払金」、
経費であれば、適当な経費へ。

「仮払金が残っている」＝「管理体制がずさん」とだけは思われたくないものです。

貸付金の確認

「貸付金」も要注意な科目です。
特に代表者や同族会社への貸付には気を付けましょう。

期中に一時的なものならまだしも、
決算まで残っているというのはいただけません。

銀行からすると、融資したお金が代表者や同族会社へ流れているのでは！？と考えるものです。

役員報酬を低くして利益が出ていても、
代表者への貸付があれば、本末転倒です。
まずは、貸付をしないことを意識しましょう。

それでも、貸付金が残ってしまった場合には、
契約書を作成して、毎月の役員報酬から天引きするようにしましょう。
そして、銀行にその旨を伝えることが大切です。

返済する意思があるということを説明するのです。

ノンバンクからの借入

もう1つ注意をしておきたいのが、ノンバンクからの借入です。
ノンバンクとは、銀行のような預金業務をおこなわず、与信業務をメインにおこなっている企業をいいます。
代表的なものでいえば、消費者金融や信販会社でしょう。

ノンバンクは、審査が早く、業績が悪くても借りれる可能性が高いことがメリットです。
ですが、ノンバンクへの借入が残っていると、銀行からの印象は良くありません。
「銀行から融資を受けることができないから、ノンバンクから借りているのでは！？」と思われる可能性があるのです。

審査が早いことを良いことに、ノンバンクから借りることを考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
ノンバンクは金利が高いというイメージを持っている方は多いと思いますが、その他にもデメリットがあることをしっかりと理解しておきましょう。

資金繰りが苦しくて、期中に一時的に借りることがあっても、
可能であれば、決算までに返済を終わらせておきたいものです。

まとめ

今回は「決算前に処理しておきたい事項」というお話でした。

• 仮払金
• 貸付金
• ノンバンクからの借入

上記3つには注意が必要です。

融資を受けるうえで、信用は大切です。
管理体制を疑われるようなことが無いように、しっかりと確認をしておきましょう。

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【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は、オフ。
修理に出していた掃除機を受け取りに行きました。