融資を受けるうえで、決算書のどこを見られているのか。
様々なポイントがありますが、その中の重要な項目の1つとして「返済できる力があるかどうか」という点があります。
この返済力をシンプルに把握できるのが、簡易キャッシュフローです。
今回は「融資の視点から「簡易キャッシュフロー」に注目してみる」というお話です。

※簡易キャッシュフローと年間返済額を比べてみる
銀行が注目する「返済力」
融資を受けるうえで、決算書は重要な資料になります。
会社の過去の実績を表す決算書の数字が、銀行の融資姿勢に大きな影響を与えるのです。
そして、その決算書を見るうえでのポイントはさまざまありますが、
銀行が特に気にしているのは、「貸したおカネが確実に返済されるか」という点です。
この返済力をシンプルに表したものが、簡易キャッシュフローです。
簡易キャッシュフローは、「税引後利益+減価償却費」で計算することができます。
減価償却費は費用として損益計算書に計上されているものですが、実際にはおカネが出ていないコストになります。
つまり、利益だけでは見えない「実際に手元に残るおカネ」を補正しているのが、この考え方です。
銀行はこういった数字をベースに、「どのくらいまでなら貸せるか」を見ているのです。
ここで大切なのは、銀行は「数字」や「具体的な行動計画」に注目しているということ。
曖昧な表現ではなく、根拠のある説明ができるようにするためにも、
日頃から数字を整える意識が欠かせません。
簡易キャッシュフローと融資余力の関係
簡易キャッシュフローを把握することができれば、借入とのバランスが見えてきます。
例えば、簡易キャッシュフロー800万円、年間返済額600万円であれば、
ある程度返済余力があることが分かります。
一方で、簡易キャッシュフロー800万円、年間返済額900万円となると、
無理がある状態に陥っている可能性があります。
稼ぐ力に対して返済額が上回っている状態では、手元資金を減らして、
返済をしていく必要が出てくるからです。
単純なことですが、重要なポイント。
また、借入余力を確認する方法として、
簡易キャッシュフローの「10倍」を目安にする考え方もあります。
借入の返済期間の1つの目安として「10年」という考え方があるためです。
つまり、「簡易キャッシュフロー×10-借入残高」が、
おおよその借入余力と考えることができます。
こういった目安を事前に把握しておくだけでも、銀行との会話がスムーズになります。
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融資を見据えた「簡易キャッシュフローの整え方」
では、この簡易キャッシュフローと借入のバランスはどのように改善していくのでしょうか。
方向性は非常にシンプルです。
①利益を安定して出す
まず大前提として、赤字では融資は難しくなります。
特に2期連続で赤字となると、融資のハードルは大きく上がります。
また、「経常的に利益を出せる」という点も重要なポイント。
②投資のタイミングを考える(シミュレーションの重要性)
資金繰りが大きく悪化する要因の1つが設備投資です。
大きな金額が動き、借入の返済負担も必然的に大きくなるためです。
③借入の設計を意識する
年間の返済額の負担を抑えることも重要です。
返済期間や借入の本数など、借入のメンテナンスが重要となります。
ここで大切なのは、
借りてから考えるのではなく、借りる前から設計しておくことです。
融資は、困ったときに受けるものではなく、余裕があるときから整えておくもの。
その1つの指標として、簡易キャッシュフローを確認することをおすすめします。
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