なぜ試算表に興味が持てないのか!?

※写真はダミーデータです。

毎月の数字の実績として、
銀行から「試算表」の提出を求められたり、
会計事務所から「試算表」の提出をされる場合があります。

この資料をどのくらいの方が利用されているでしょうか?

私はお客さまと面談をする際に、以下の理由から使用していません。

  • 書式が分かりづらい
  • 過去の話になりがち

今回は「なぜ試算表に興味が持てないのか!?」というお話です。

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目次

書式が分かりづらい

1つ目の理由として「書式が分かりづらい」ということが挙げられます。

※写真はダミーデータです。

試算表とは、上の画像のような資料です。
会計ソフトによって書式が若干異なる場合があります。

この試算表、経理をしていると一度は耳する言葉でしょう。
ですが、書式が分かりづらく、とっつき難いところがあります。

勘定科目がズラッと並んだ表で、「暗号」のようです。
たとえば、「未払金」と「買掛金」の違いなど、説明をされなければ、
ピンとこないものもあるでしょう。

また、横の列を見ても、

  • 前月繰越
  • 借方金額
  • 貸方金額
  • 期間残高

というような記載がされており、どこに目を向ければ良いのかが非常に分かりづらいのです。

試算表の形式は、もともと帳簿の集計結果を一覧にしたものです。
「帳簿が正しく集計されているかを確認するため」という性格が強いのが原因でしょう。

そのため、試算表を日頃から見慣れていなければ、非常に見にくい資料といえます。

過去の話になりがち

2つ目の理由が「過去の話になりがち」ということです。

試算表は、過去の実績です。
期中の動きが「借方金額」と「貸方金額」に表示され、最終的な数字が当月残高に記載されています。
過去の数字を確認することはできますが、経営者の方からすると「で?」と感じる方もいらっしゃるかと。

過去の実績しか表示されていないため、将来の数字を意識しづらいという側面があります。

また、単月でも、累計でも、表示された試算表は、
数字の動きが「借方」と「貸方」に表示されており、月ごとの変化を把握しづらくなっています。

過去の実績は重要ですが、やはり気になるのは将来のことです。
「決算時の数字は黒字?赤字?」や「税金がいくら発生するのか?」など、
実際にシミュレーションをしなければ、分からないことがたくさんあります。

自分が分かりやすい資料を作ってみる

会社の数字を確認する際は、自分自身が分かりやすい資料を作ってみることをおススメします。

私の場合は、推移表やグラフの方が把握しやすいので、
Excelで作成して、使用しています。

※写真はダミーデータです。
写真はダミーデータです。

推移表を利用するのは、過去からの数字の流れを把握しやすいのと、
将来の数字を入れた場合のシミュレーションが可能となるからです。

実際にお客さまと話をしながら、数値を入れていくことで、
より正確な予測が可能になります。

将来の予測が入力できれば、決算時の数字をイメージしやすくなります。

貸借対照表は、グラフにしてみると把握しやすい場合があります。
分かりづらい言葉や細かな数字に目が行き過ぎると、
全体を把握できないことがあるので…。

会社での内部資料として利用するのであれば、
分かりづらい書式を利用するのではなく、自社に合った資料を作成することをおススメします。
せっかく経理をしても、数字を活用できなければ、
経理をすること自体が面倒になってしまいます。

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まとめ

今回は「なぜ試算表に興味が持てないのか!?」というお話でした。

私はお客さまと面談をする際に、以下の理由から、
いわゆる「試算表」を利用していません。

  • 書式が分かりづらい
  • 過去の話になりがち

自社に合った資料を作成することをおススメします。


【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は、税理士業を。
午後からは、Kindleの執筆をしました。

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この記事を書いた人

税理士
銀行融資診断士
元経理マン

融資・クラウド会計に強い地方在住税理士。

大分県由布市在住。
1988年10月1日生まれ。
ブログ毎日発信中。
筋トレとウォーキングが日課。

一般企業で経理職を経験後、税理士事務所に転職。在職中に税理士試験に合格し、2024年10月1日独立。

税務・経理に関するサポートはもちろん、融資・資金繰りのサポートも積極的におこなう税理士。

妻と5人の子供がいる賑やかな家族。

詳しくはプロフィール

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