会社の数字を見るとき、「比較をする」ということが欠かせません。
その時点の数字だけを見ても、
「で?良いの?悪いの?」で止まってしまうことが多いからです。
数字は単体だけだと、見えてこないモノがあります。
前と比べてどうか、他と比べてどうか。
比較をしてはじめて、変化・流れ・癖が見えてくるのです。
今回は「会社の数字は比較が重要|決算書・同業他社・感覚で見る方法」というお話です。
時系列で比較する(決算書3期分)
まず基本は、決算書を3期分並べて比較することです。
1期分だけでは、会社の状態は判断できません。
3期分を並べることで、会社の業績の流れが見えてきます。
(最低でも2期分。)
見るポイントはシンプルです。
- 売上高の増減
- 利益の増減
- 現金預金の増減
- 借入金の増減
- 純資産の増減
これだけでも、会社の業績の傾向はかなり把握できます。
銀行も「流れ」を見る
銀行融資では、最新の決算書が重要視されます。
ただし銀行は、最新の数字だけを切り取って見ているわけではありません。
- 過去からどう推移してきたのか
- 良くなっているのか、悪くなっているのか
この「流れ」を必ず確認します。
例えば、一時的に利益が出ていても、
- その前は赤字が続いていた
- 現金が減り続けている
となれば、印象は大きく変わります。
だからこそ、自分自身が数字の傾向を把握しておくことが重要です。
事前に分かっていれば、「この期は◯◯が原因で落ちました」と、
銀行に先回りして説明することができます。
同業他社と比較する(業界水準)
次に大切なのが、同業他社との比較です。
とはいえ、他社の決算書を見る機会はほとんどありません。
そこで活用したいのが日本政策金融公庫の小企業の経営指標調査です。
業界ごとの、
- 利益率
- 借入水準
- 在庫回転率
などの指標を確認できます。
自社の数字と比べて、大きな差がある場合は、
「なぜ違うのか?」を把握しておくことが必要です。
また、経営自己診断システムもおすすめ。
決算書を入力すると、
- 総合分析(収益性・効率性・生産性・成長性)
- 個別指標分析
- 倒産リスク分析
といったことを指標で確認できます。
あくまで指標ですが、信用保証協会でも紹介されているシステムなので、
一度活用してみるのも良いかと。
銀行も、こうした同業他社との比較は必ずおこなっています。
より詳しく調べたい場合は、有料にはなりますが、
帝国データバンクの活用も選択肢になります。
地域の競合情報を把握できるのは、経営判断や銀行対応の面でも大きな強みになります。
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自分の感覚と比較する(計画と実績)
最後は、自分の感覚との比較です。
毎月会社の数字を確認し、「思っていた感覚」と「実際の数字」が合っているかをチェックしましょう。
意外と、「利益が出ていると思っていたら出ていない」、
「逆に、想像以上に出ている」ということはよくあります。
特に、
- 経理を従業員に任せている
- 入力を税理士事務所に任せている
場合は、数字を丸投げしないことが大切です。
数字の感覚を鍛えるには
おすすめなのが、数値計画をつくり、
毎月「計画」と「実績」を比べることです。
最初はズレて当然です。
ですが、毎月続けることで精度は確実に上がります。
数値計画があれば、
- 決算時の利益
- 納税額の目安
も事前に把握でき、
経営の不安は大きく減ります。
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昨日は、朝に発信を。
その後は、Kindle本の執筆と1件の打ち合わせ。
午後は、税理士業を。

