会社の毎月の数字は、売上や経費、おカネの動きなど会社の経営状況を見える化するための大切な情報です。
ですが、実際には「数字を見るのが翌々月になる」といったケースも多くみられます。
毎月の数字を早くつかむ習慣を持つことは、経営そのものに大きな影響を与えます。
それは単なる「経理のスピードアップ」ではなく、
「意思決定の早さ」、「資金繰りの精度」、「銀行からの信頼」に直結するからです。
今回は「毎月の数字を早くつかむ習慣が経営に影響する!?」というお話です。
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数字を「あとから見る経営」から「今を見る経営」へ
数字を確認するのが遅れると、経営判断は「過去の数字」に引っ張られてしまいます。
例えば、9月の数字を11月に見てから「赤字だった」と気付いても、その時点ではすでに手を打つタイミングを逃している可能性があります。
ですが、数字を早くつかむことができれば、会社の経営状況をリアルタイムで把握できます。
利益の傾向、経費の膨らみ、入金や支払のズレなど、ちょっとした変化にも気づきやすくなるのです。
「気づくのが早い」=「動けるのが早い」という流れが生まれます。
数字は単なる会社の状況を表すものだけではなく、行動を変えるためのヒントになります。
「数字を把握している会社」は、銀行からも信頼される
毎月の数字を早くつかむことは、会社の経営状況をタイムリーに把握するだけでなく、銀行からの信頼を高める行動にもなります。
銀行は、決算書の内容だけでなく、「どれくらい自社の数字を把握しているか」という姿勢を見ています。
数字を定期的に確認し、すぐに資料を出せる会社ほど「経営が安定している」、「内部管理ができている」と判断されやすいのです。
例えば、こんな場面があります。
- 融資の相談の際に「直近の数字を見せてください」と言われたとき、すぐに試算表を出せるか。
- 「今年の利益見込みは?」と聞かれたときに、感覚ではなく数字で答えられるか。
これだけでも、銀行の印象は大きく変わります。
「数字が遅い会社=状況把握が遅い会社」という印象になり、慎重な対応を取られることも少なくありません。
逆に、数字をすぐに出せる会社は、「いつ声をかけても経営の現状を説明してくれる安心感」があります。
それは、信頼を生むポイントとなります。
また、毎月の数字を早くつかめていれば、融資のチャンスを逃さないというメリットもあります。
新しい設備投資や運転資金の相談をしたいとき、銀行側が求めるのは「最新の数字」。
試算表をすぐ提示できれば、融資審査や打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
さらに、銀行との関係は「報告のスピード」でも築かれます。
何か問題があっても、「数字をもとに早めに報告・相談できる会社」は、
「隠さない」、「誠実に向き合う」と評価され、信頼関係が長く続くのです。
つまり、毎月の数字を早くつかむ習慣は、単なる経理効率化ではなく「信頼づくりの習慣」でもあります。
数字を早く見られる会社は、経営のリズムも整い、銀行との関係も自然と安定していくのです。
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習慣化がスピードを生む
毎月の数字を早くつかむために大切なのは、特別なスキルではなく「習慣」です。
「月末にまとめて処理する」のではなく、「日々、少しずつ処理する」ことを習慣にするだけで流れが変わります。
まとめて処理しようと思うと、1回で処理する量が増え、結果的に面倒になるということは珍しいことではありません。
日頃から、少しずつ経理をする習慣を持つことが大切です。
数字を早くつかめるようになると、経営者自身の「数字感覚」も磨かれ、「今どのくらいの利益がでているのか?」、「キャッシュがどのくらい動いているのか?」が、感覚ではなく「把握」に代わっていきます。
毎月の数字のを早く見ることは、単に経理を早く終わらせることではなく、経営のリズムを整える習慣づくりなのです。
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子どもと庭の掃除を。