定性評価で自社の状態を確認しよう!

金融機関がおこなう自己査定。
自己査定の2次評価は定性評価と呼ばれるものです。

定性評価は、金融機関が貸付先(企業)の将来性を確認するために行います。
これを自社で確認するのです。
自己査定は融資を受けるための道具ではなく、本来企業の健康状態をチェックするものなのです。

目次

定性評価の項目

定性評価の項目は、全部で11項目です。

  • 市場動向
  • 景気感応度
  • 市場規模
  • 競合状態
  • 業歴
  • 経営者・経営状態
  • 株主
  • 従業員のモラル
  • 営業基盤
  • 競争力
  • シェア

市場動向

市場は、商品やサービスなどの需要をいいます。
取引需要がどのように動いているのか?を確認するのです。
売上の推移や市場調査をおこなうことで確認することができます。

景気感応度

社会の景気の動きで事業がどのくらい影響を受けるのか?を確認します。
景気の影響が受けやすいと、定性評価ではポイントが低くなります。
食品・日用品・医療・医薬品などは常に必要とされるものであるため、景気感応度は低いと考えられます。
逆に、自動車産業、不動産業、小売業などは景気感応度が高いと考えれます。

市場規模

市場規模は、商品やサービスが売れる量を確認します。
規模が大きくなれば需要が高く、成長機会が多いため点数は高くなる傾向にあります。

競合状態

競合が多い事業なのか?少ないのか?を確認します。
競合が多ければ競争が激しい分、危険性も上がるため点数は低くなる傾向です。
逆にブルーオーシャンの状態であれば点数が高くなります。

業歴

業歴が長いか?短いか?は非常に重要なポイントです。
歴史が長ければ、その分安定性がある企業であると認識がされます。

経営者・経営状態

経営者が常識的であり、経営状態に問題がないか?を確認します。
年間報酬額が非常識な金額でないか?後継者は育っているか?経営者の健康状態は?など幅広く確認する必要があります。

株主

株主と経営者の関係性を確認されます。
関係性が悪いなど、不安要素があると低い点数がつけられる傾向があります。

中小企業は、株主=経営者のパターンが多いです。
経営者がオーナーである場合は、問題が発生することは少ないでしょう。

従業員のモラル

事業を成長させるためには、従業員の働く環境にも注意を払う必要があります。
労使関係、従業員の男女比率・年齢構成、方針・規定の有無など様々な要素を確認しましょう。

営業基盤

営業活動でどのくらいの成果を上げているのか?活動が順調に行われているのか?を確認します。
成果や順調に行われているか?を確認するには売上の詳細なデータチェックが必要です。

  • 部門別売上高
  • 販売先別売上高
  • 商品別売上高
  • 売上高推移表など

を確認して営業活動の成果が出ているかを確認しましょう。

競争力

他社と比べて自社が勝っているのか?劣っているのか?を確認します。
差別化をするための活動、顧客の評判や評価などのチェックをしましょう。

シェア

市場のシェアの割合の確認です。
まずは、自社がどのような市場で競争をしているか?を確認しましょう。
競合他社が多い市場なのか?ニッチな市場なのか?など。

まとめ

今回は、「定性評価で自社の状態を確認しよう!」でした。
金融機関の評価を気にするのも重要ですが、外部環境の変化などに目を向ける機会として定性評価を行うことは非常に有効的な手段です。

事業の健康状態を確認することで、新たな発見があるかもしれません。


【編集後記】
昨日は、娘の歯医者とスイミングでした。
帰宅後は、筋トレを。

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