会社を経営するにあたって、「黒字」は常に目標とされます。
それも、一定時点の黒字ではなく、
経常的な黒字が必要とされます。
なぜなら、会社の成長に欠かせないのが「資金」であり、
経営は資金↔投資という循環で成り立っているからです。
「資金」を生み出す元となるのが「利益」=「黒字」です。
そして、もう1つが「外部からの調達」。
これらのバランスを意識した経営が非常に重要となります。
今回は「経常的な黒字がもたらす好循環:資金↔投資」というお話です。
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経営は資金→投資の繰り返し
冒頭でも記述した通り、会社の成長は「資金↔投資」の循環で成り立っています。
設備投資や新規事業開発など、将来の利益を生み出すための投資をしようとすれば、
必然的に元手となる資金が必要となります。
逆に、資金が不足をすれば、
- 成長機会の損失
- 意思決定への影響
- 本業に集中できない
といった悪循環に陥ります。
これを回避するためには、一定時点の黒字ではなく、
「経常的な黒字」が必要とされるのです。
「経常的な黒字」は、会社の手元資金を増やす要因となりますし、
対外的な信頼性(例:銀行など)を築くことにもなります。
手元資金を増やすことが目的
「経常的な黒字」を目的とする最大の理由は、手元資金を増やすことです。
手元資金を増やすことで、「余裕」が生まれ、
その「余裕」が経営に好影響を与えます。
その手元資金を増やすための基盤を作るためには、
「本業で稼ぐ部分」に加えて、「外部からの調達」も忘れていはいけません。
外部からの調達として、有効な手段は銀行からの「融資」でしょう。
前述した通り、経営は資金↔投資の循環です。
そして、資金には、「本業で稼ぐ部分」と「外部から調達する部分」が存在します。
このバランスを意識することが重要なのです。
それゆえ、会社の財務基盤を安定させる1つの手段として、
銀行からの融資の検討することをおススメします。
では、その融資を受けるためには、何が必要となるのか!?
1つは、実績です。
返済が可能な会社であることを証明するためには、
返済力を過去の数字で証明する必要があります。
そして、返済力をアピールするためには「利益」が必要となってくるのです。
ゆえに、先ほども記述した「経常的な黒字」が大きな意味を持ちます。
2つ目は、将来性です。
融資は、「借りたらお終い」ではありません。
そこから返済が始まります。
期間は様々ですが、長ければ約10年もの間、
返済が必要となるのです。
そのため、将来的にも会社の返済力に問題が無いことをアピールする必要性が出てきます。
ここでも、やはり「経常的な黒字」が1つのアピールポイントとなるでしょう。
目先の支出と将来の資金
資金↔投資という循環に必要となるのが「経常的な黒字」です。
ここで十分に注意をしたいのが、目先の支出に集中し過ぎることです。
目先の支出の代表例は、「過度な節税」でしょう。
過度な節税の悪影響は主に2つです。
- 現在の手元資金の減少
- 将来の手元資金の減少
です。
現在の手元資金の減少
過度な節税には多くの支出が伴います。
法人税等の税率は約30%。
100万円の支出をしても、約30万円しか節税ができません。
30万円の節税をするために、70万円もの手元資金を失ことを忘れてはいけません。
将来の手元資金の減少
過度な節税をすれば、おのずと利益も減少します。
利益が減少すれば、現在の手元資金を減少させるだけでなく、
将来の手元資金にも影響を与えます。
1つ目は、融資への影響です。
融資は、実績を重要視しているため、利益を過度に減らす行為は、
デメリットになります。
2つ目は、将来の投資への影響です。
現在の手元資金が減少すれば、投資への機会をも減らすことになりかねません。
適切な節税を意識することが重要となります。
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まとめ
今回は「経常的な黒字がもたらす好循環:資金↔投資」というお話でした。
経営をすれば、「黒字」が目標となるでしょう。
この黒字は、一定時点ではなく、
「経常的」であることが重要となります。
資金↔投資の循環の重要なポイントを担う「経常的な黒字」を意識することが大切です。
【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後に、外出をしました。
帰宅後に、税理士業を。