損益計算書を確認されている方は多いかと。
貸借対照表に比べれば、分かりやすいと感じるでしょう。
とはいっても、あまり聞き慣れない言葉が並んでいるので、
苦手意識を持っている方が多いのも事実です。
私がいつも推奨しているのが、ポイントを絞って確認してみること。
最初から細かく見ようとしても、ハードルが高くなります。
今回は「損益計算書で「最低限」確認しておきたいこと」というお話です。
【税理士・廣瀬充について】
・廣瀬充のプロフィール
・事務所ホームページ
・facebook【地方在住税理士のライフログ】(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)
・無料メルマガ登録者募集中
【仕事のご依頼】
・税務顧問
・融資・資金繰りスポット相談
・個別コンサルティング
・メール相談
・クラウド会計コンサルティング
・執筆のご依頼
【本の出版】
・中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
利益が出ているか?
1つめは、「利益が出ているか?」ということです。
当たり前のことですが、非常に重要なことに変わりありません。
- 黒字か?赤字か?
- 前期と比べてどうか?など
黒字か?赤字か?といっても、どこの利益で黒字なのか?ということが重要となります。
損益計算書は、5つの利益に分かれています。
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引前利益
- 税引後利益
売上総利益は、いわゆる「粗利」です。
売上高から売上原価を差し引いたもの。
営業利益は、本業での利益を指します。
売上総利益から販管費を差し引いたものです。
経常利益は、会社全体の利益です。
営業利益に、雑収入などの営業外収益をプラスして、支払利息などの営業外費用を控除したものになります。
税引前利益は、経常利益から一時的に発生した利益や損失をプラスマイナスして算出した利益。
税引後利益は、税期前利益から法人税等を控除した最終的な利益となります。
例えば、税引前利益で黒字であっても、営業利益や経常利益でマイナスとなっていれば、
会社の業績が良いとは言えません。
本業や会社全体では利益が出せておらず、一時的な利益でプラスになっている状態といえるからです。
こういったポイントは、銀行などもしっかりと確認をしているので、
どこの利益で黒字になっているのか?をしっかりと把握することが大切です。
業績の推移を把握
業績の推移を把握することも忘れてはいけません。
決算書を3期分並べて、業績の推移を把握してみましょう。
- 右肩上がり
- 右肩下がり
- 一時的な落ち込みなど
会社の業績の流れを確認することをおススメします。
右肩上がりであれば、会社の業績としては順調と言えるでしょう。
一方で、右肩下がりや一時的な落ち込みの場合は、来期からの業績がどうなっていくのかをしっかりと説明できるようにしておく必要があります。
会社の経営に大きく影響するところですし、その後の資金繰りにも関係してきます。
融資を受けることを検討しているのであれば、尚更です。
銀行は、1期分の決算書だけでなく、過去からの業績推移を確認しています。
言うまでもなく、右肩下がりの状態では危険視されます。
来期以降、「会社をどのように改善していくのか?」を具体的な対策と一緒に説明できるようにしておくことが大切です。
利益率は適正か!?
最後に「利益率」を確認することを忘れてはいけません。
業界の利益率と比べて、自社の利益率がどのくらいなのか?を確認してみましょう。
日本政策金融公庫の小企業の経営指標調査には、業種別の経営指標が記載されています。
平均や中央値など、一度確認してみることをおススメします。
また、過去の決算書と比べて、利益率が大幅に変化していないか?ということも確認しておきたいものです。
利益率が大幅に変化しているということは、何かしらの原因があります。
物価の上昇などの外的要因も考えられますが、
売上や仕入の計上洩れなども考えられます。
【税理士・廣瀬充について】
・廣瀬充のプロフィール
・事務所ホームページ
・facebook【地方在住税理士のライフログ】(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)
・無料メルマガ登録者募集中
まとめ
今回は「損益計算書で「最低限」確認しておきたいこと」というお話でした。
貸借対照表や損益計算書には、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
まずは、ポイントを絞って確認してみましょう。
月ごとの数字を確認する場合は、推移表で異常値がないか?を確認することも忘れてはいけません。
【仕事のご依頼】
・税務顧問
・融資・資金繰りスポット相談
・個別コンサルティング
・メール相談
・クラウド会計コンサルティング
・執筆のご依頼
【本の出版】
・中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
【ログ帳】
昨日は、朝は発信を中心に。
その後は、オフ。
家族で外出をしました。