銀行が会社の融資を検討する際に、重要視するのが「返済能力」。
どれだけ成長性や収益性が高くても、「返済能力」がなければ融資は難しくなります。
会社の数字から、自社の返済能力を確認してみましょう。
今回は「会社の返済能力を分析する3つの指標」というお話です。
【税理士・廣瀬充について】
・廣瀬充のプロフィール
・事務所ホームページ
・facebook【地方在住税理士のライフログ】(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)
・無料メルマガ登録者募集中
【仕事のご依頼】
・税務顧問
・融資・資金繰りスポット相談
・個別コンサルティング
・メール相談
・クラウド会計コンサルティング
・執筆のご依頼
【本の出版】
・中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
返済能力は配点が高い
銀行が会社の格付けをする際の項目が以下となっています。
- 安全性項目
- 収益性項目
- 成長性項目
- 返済能力
どの項目にも重要な指標が含まれています。
この中でも「返済能力」に置かれる配点は高く、銀行が重要視していることが分かります。
なぜなら、銀行にとって「確実に返済してもらえるかどうか!?」が最大のポイントだからです。
会社の将来性や成長性があったとしても、返済能力が弱いと判断されれば、
融資を検討するうえで、マイナス要素となります。
会社としても、そういった評価をされるのは防ぎたいところです。
そのため、次で説明する3つの指標を一度確認してみると良いでしょう。
返済能力を確認する3つの指標
返済能力を確認するうえで、以下の3つの指標が挙げられます。
- 債務償還年数
- インタレスト・カバレッジ・レシオ
- 償却前営業利益
債務償還年数
「借入金÷簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費」で計算されます。
借入金を会社の儲けで返済するのに何年かかるかを示す指標。
10年未満であることが望ましいとされています。
インタレスト・カバレッジ・レシオ
「(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+割引料)」で計算されます。
利払いに対して、どのくらい営業利益があるかを示す指標。
数値が大きいほど、利息を十分に払える会社と評価されます。
償却前営業利益
「営業利益+減価償却費」で計算されます。
本業の現金収支に近い利益を表すため、返済原資の安定性を見る際に重要視されます。
確実に返済可能な会社を目指す
返済能力やその他の成長性項目などの指標は、銀行の格付けに用いられます。
また、客観的に自社を評価できる重要な指標でもあります。
会社を継続するためには「稼ぐ力」が欠かせません。
売上を立てることは大切ですが、利益を確保することも重要となるのです。
「売上が伸びていても、返済原資が不足している会社」よりも、「売上規模が小さくても、安定的に返済原資が確保できている会社」では、後者の方が客観的に見ても信頼度が高いといえます。
まずは、「稼ぐ力」の確保が最優先。
「稼ぐ力」が手元資金を増やし、会社の体力となるのです。
銀行の評価も1つの客観的な視点として、取り入れることで「会社をどのようにしていくべきか?」を考えた際の指標として活用することができます。
【税理士・廣瀬充について】
・廣瀬充のプロフィール
・事務所ホームページ
・facebook【地方在住税理士のライフログ】(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)
・無料メルマガ登録者募集中
まとめ
今回は「会社の返済能力を分析する3つの指標」というお話でした。
返済能力は、銀行が重要視しているポイントです。
「確実に返済可能な会社」であることが信頼度を高めます。
また、返済能力が高い会社は、生き残る力が高い会社であることを指します。
自社を客観的に比較するために、指標を活用してみるのも1つの手段かと。
【仕事のご依頼】
・税務顧問
・融資・資金繰りスポット相談
・個別コンサルティング
・メール相談
・クラウド会計コンサルティング
・執筆のご依頼
【本の出版】
・中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は、データチェックをしました。
午後からは、1件の面談を。