損益計画と資金繰り計画を【絵にかいた餅】にしないために

※数字は適当な数字を入れています。

「損益計画を作成しても、活用していない…。」、
「資金繰り計画を立てたはずなのに、資金繰りに悩んでいる…。」と感じる方もいらっしゃるかと。

もしそのように感じているのであれば、その計画は「絵に描いた餅」になっているのかもしれません。

机上の空論にならないために、以下のことに注意することが大切になります。

  • 予実管理は当たり前
  • 大まかな方向性を定める
  • シミュレーションですり合わせる

今回は「損益計画と資金繰り計画を【絵にかいた餅】にしないために」というお話です。

【税理士・廣瀬充について】
廣瀬充のプロフィール
事務所ホームページ
facebook【地方在住税理士のライフログ】(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)

【サービスメニュー】
無料メルマガ登録者募集中
税務顧問
個別コンサルティング
メール相談
クラウド会計コンサルティング

【本の出版】
中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)

目次

予実管理は当たり前:差異を深堀する視点

1つ目は、「予実管理は当たり前」ということです。

損益計画と資金繰り計画は作成して終わりではありません。
むしろ、その後が重要となります。

まず最初のステップは、計画と実績を比較するということです。
ここまですると差異を見つけることができます。

ですが、この差異を見つけることだけで、終わってしまうことが多いのが現実です。

重要なのは「差異を深堀」する視点を持つことにあります。

  • 競合の動きは?
  • 価格の変動?
  • 想定外の費用?など

「なぜ?」を追求することで、その後の計画の精度が上がっていくのです。
精度が低いと計画の意味を感じなくなってしまいます。
特に最初の方は精度が低いのは仕方がありませ。

ですが、その精度を少しずつ上げていけば、
計画自体に意味ができ、その計画は「絵に描いた餅」ではなくなります。

叩き台はサクッと作成!:大まかな方向性を定める

2つ目は、「大まかな方向性を定める」というものです。

予実管理は、計画があってこそできるものです。
ですが、そもそも計画を作成していないという方の方が多いかと。
理由として、

  • 意味がない
  • 作り方が分からない
  • 時間がない

といったことが挙げられます。

ですが、1番の課題は「面倒」ということではないでしょうか?

この課題を解決する方法は、叩き台をサクッと作ってしまうことです。
詳細にこだわり過ぎると、いつまで経っても完成しません。
結果的に「面倒」という気持ちが出てきます。

まずは、前期の実績をベースに、

  • 上昇パターン
  • 現状維持パターン
  • 下降パターン

を推移表形式で作成してみることをおススメします。
その中から1番現実的なものを叩き台にしていきます。
(希望的観測を含めないということが大切です。)

「いやいや、そんな計画では役に立たない」と思われるかもしれません。
ですが、まずは作成をしてイメージを膨らませることが大切です。
叩き台が無ければ、その後のステップに進むことができないのです。

シミュレーションですり合わせる:具体的に予測する

3つ目は、「シミュレーションですり合わせる」ということです。

2つ目の「叩き台」を利用して、具体的にイメージをしていくことが大切です。

その際に、最初に確認しておきたいのが、「来期末に現金預金をどのくらい保有しておきたいか?」ということ。
資金が無ければ、経営ができなくなります。
まず必要なのが現金預金の目標を決めることです。

次に重要なのは、費用を変動費と固定費に分けることです。
変動費は、「売上がゼロになったら費用もゼロになるもの」と考えましょう。
これに当てはまるのは「仕入」「材料費」「外注費」がほとんどです。

その他の費用は固定費と考えれば、簡単に分けることができます。

ここまで、できれば「粗利率」を算出して、逆算で計算をしていきます。

目標の現金預金→必要な利益→営業外収益と営業外費用→固定費→必要な粗利→必要な売上高

必要な売上高まで把握できたら、叩き台の数字と突合をします。
突合をすることで、手を打てる箇所を探していくのです。

そして、最終的に資金繰り計画に落とし込みます。
早めに準備をして、年間の資金繰り計画を銀行に伝えるようにしましょう。
手元の現金預金を厚くすることを意識することが大切です。

【税理士・廣瀬充について】
廣瀬充のプロフィール
事務所ホームページ
facebook【地方在住税理士のライフログ】(友達申請をする際は、メッセージをお願いします。)

【サービスメニュー】
無料メルマガ登録者募集中
税務顧問
個別コンサルティング
メール相談
クラウド会計コンサルティング

【本の出版】
中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)

まとめ

今回は「損益計画と資金繰り計画を【絵にかいた餅】にしないために」というお話でした。

計画を「絵に描いた餅」にしないためにも以下の3つを意識することが大切になります。

  • 予実管理は当たり前
  • 大まかな方向性を定める
  • シミュレーションですり合わせる

計画があるからこそ、行き当たりばったりではなく、
安定した経営ができるようになります。


【ログ帳】
昨日は、朝にウォーキングとブログを更新。
午前中に、税理士業を。
午後から外出をしました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次