「税理士は割に合わない」という言葉をときどき目にします。
正直、税理士の方から直接そのような言葉を聞いたことはありません。
ですが、ネット上では、このような言葉が散見されます。
その理由について考えてみます。
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割に合わないと思われる理由
①税理士試験を突破するのが難しい
税理士試験の平均勉強時間は3000時間~5000時間程度と言われています。
間をとって、4000時間で1日2時間の勉強を毎日したとしても5年以上の年数がかかることになります。
また、働きながらでも1年に1科目合格すれば合格できるという資格の学校の言葉を信じて、安易に勉強を始める方も多いです。
現実に私の勤めている職場でも勉強を始めたけれど、受験をせずに辞めてしまう方を数名見ています。
税理士試験は膨大な量の理論暗記をする必要があります。
初めて勉強される方は、この暗記量に圧倒されるでしょう。
(私もそうでした。)
ですが、しっかりと戦略を立てて勉強をすれば不可能な試験ではないです。
税理士になって何をしたいか?を明確に持つことが重要です。
税理士試験を突破出来ず割に合わないと感じている方は、勉強量と勉強法を見直す必要があります。
必ず自分自身に合った勉強法が見つかるはずです。
これは私の経験談ですが、税理士試験を挫折する人の多くがインプットに時間を掛けすぎているように感じます。
資格の学校の講義の視聴に多くの時間を割いてはいけません。
あくまでインプットはインプット。
重要なのはアウトプットです。
インプットとアウトプットの割合は3:7ぐらいが丁度いいです。
②給料が安い
税理士事務所の給料は、比較的安い場所が多いです。
税理士になっても給料が上がらないのか?
私の場合、前職の給料から考えると200万円以上上がりました。
正直、これだけを見ると時間がかかった割には、あまり給料が上がってないように思われるかもしれません。
ですが、税理士になって何をしたいのか?何が重要なのか?を明確にしていれば、割に合わないと感じることは無いのではないでしょうか?
私の場合は、税理士になって独立をすることを考えていたこともあり、今の給料はあまり重要なことではありません。
(年収だけを考えるなら、所属税理士として雇われながら働く選択肢を選んでも、年収が高いところに転職をすればいいですし…。)
税理士になることのメリット
1番のメリットは仕事の自由度が高いことです。
正直、独立するのが目的なら資格は必要ありません。
自分の得意な分野で独立することは可能でしょう。
ですが、私のように結婚をして子供もいてというな環境の方には、大きな力になるのではないでしょうか?
資格無で独立をするにしても、準備期間はそれなりに必要でしょうし…。
それなら税理士試験に合格して独立する道もあるのではないでしょうか?
あくまで、独立だけにスポットをあてた場合ですが。
雇われながら働く道を選んだとしても、働く場所の選択肢は広がるでしょう。
最近では多様性という言葉をよく聞きますが、多様な働き方ができる職業であると感じます。
まとめ
税理士は割に合わない?について考えてみました。
税理士になるためには、それなりの時間を要します。
ですが、私は仕事の自由度だけでも資格を取る価値があると考えます。
選択肢が広がれば、新しいことが見つかる可能性もありますし。
「なぜ税理士になりたいのか?」
「なぜ税理士になったのか?」
改めて考えるのもいいかもしれません。
個人的には、パソコン、数字、税法など深く突き詰めるものがたくさんあるので、素晴らしい職業だと感じます。
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【編集後記】
昨日は、新たな勉強をするための申し込みをしました。
税理士試験を経験することで、勉強癖がつくのも大きなメリットですね。