資金調達の重要な手段の1つに、金融機関からの融資があります。
ですが、いざ融資を受けようと思っても、すぐに希望通りになるとは限りません。
融資を円滑に受けるためには、日頃からの準備と金融機関との良好な関係構築が不可欠なのです。
事業を経営していれば、業績が常に右肩上がりとは限りません。
そのため、日頃から資金繰りの管理を徹底し、常に状況を把握しておくことが大切です。
金融機関との取引も同様です。
定期的な情報共有やコミュニケーションを通じて、信頼関係を築くことが円滑に融資を受けられることに繋がります。
融資を円滑に受けるためにも、具体的に以下のことに注意しましょう。
- 正確な決算書
- 借入計画と定期的な報告
- 説得力のある経営計画書の提出
今回は「融資を円滑に受けるためにやっておくべきこと」というお話です。
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正確な決算書
1つ目に「正確な決算書」が挙げられます。
融資を受けるために必須の資料が「決算書」です。
決算書と聞くと、「貸借対照表」「損益計算書」「株主資本等変動計算書」「個別注記表」をイメージされる方が多いかもしれません。
ですが、金融機関に決算書を提出する際は、「税務申告書一式」を渡すようにしましょう。
具体的には、上記の4つに以下の資料をプラスしたものです。
- 税務申告書
- 法人事業概況説明書
- 勘定科目内訳明細書
- 受信通知
- 固定資産台帳
また、融資で重要になるのは「会社の業績」です。
しっかりと利益を確保することを意識しましょう。
過度な節税は、資金繰りを悪化させるだけではありません。
金融機関からの融資を受けにくくする原因にもなるのです。
借入計画と定期的な報告
2つ目のポイントは「借入計画と定期的な報告」です。
決算後に金融機関へ決算報告をしていますか!?
決算後に、金融機関に言われて決算書を提出するだけになっていませんか!?
もしそうとしたら、「もったいない」の一言です。
決算が終わり、決算書を渡すタイミングが融資を打診するベストなタイミングと言えるでしょう。
直近の決算書に加えて、以下の資料を持参しましょう。
- 試算表
- 資金繰り予定表
- 借入金一覧表
特に業績報告後に、資金繰り予定表を提出し、借入計画をしっかりと説明することが大切です。
向こう1年分の借入計画を伝えることで、金融機関との情報共有することはもちろんですが、
何より良い提案をいただける機会を作ることを意識しましょう。
また、決算報告が定期的に実施するのとは別に、四半期に1回は業績の報告をするようにすると良いでしょう。
説得力のある経営計画書の提出
3つ目は「説得力のある経営計画書の提出」です。
融資の返済原資は、過去の利益からではなく、将来の利益からおこなっていきます。
そうなると将来の数字を確認できる資料があると、融資をする立場からすると安心と言えるでしょう。
経営計画書には、将来の数値計画の他に、経営理念、経営課題や行動計画を記載することとなります。
「経営計画書を提出しても無駄」という意見もありますが、私はそうは思いません。
根拠のある経営計画書を提出すれば、金融機関からの印象は変わります。
会社の現状をSWOT分析や3C分析を使用し、課題をしっかりと見つけることから始めましょう。
そして、その後の数値計画に活かしいきます。
経営計画書の肝となるのが、「行動計画」です。
将来の数値計画だけ並べられても、説得力に乏しい資料になってしまいます。
「どのようにして作成した数値計画を達成していくのか?」を具体的な行動計画に落とし込んでいくことで、信憑性が担保されるのです。
経営計画書を作成した後は、進捗管理も欠かさずおこないましょう。
経営計画書を作成すれば、進捗管理→四半期報告という流れが作りやすくなります。
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まとめ
今回は「融資を円滑に受けるためにやっておくべきこと」というお話でした。
- 正確な決算書
- 借入計画と定期的な報告
- 説得力のある経営計画書の提出
融資を円滑に受けるためにも、上記3つを忘れないようにしましょう。
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その後は、オフ。
家族でご飯を作りました。