融資・資金繰りは早めの対策が大切

※次の行動を見計らうカエル

中小企業にとって、融資は重要な資金調達手段です。

多くの経営者が「おカネが足りなくなってから」銀行に相談をしますが、それでは選択肢が限られてしまいます。
「早めに相談をすれば、まだ他の手段を考えることもできたのに…。」とならないためにも、
タイミングを見逃さないようにしたいものです。

今回は「融資・資金繰りは早めの対策が大切」というお話です。

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目次

経営状況が悪くなれば選択肢が少なくなる

おカネのことで悩むのは、「おカネが不足するタイミング」が多いのが現実です。
ですが、売上が落ち始め、赤字が見えてから融資の相談をしても、
銀行からの審査は厳しくなります。

  • 評価が下がる
  • 条件の悪い融資しか受けられない
  • 融資自体が通らない

銀行は「晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」といわれますが、
こういったことがあるからでしょう。
ですが、貸す立場の銀行からすると、当然のことともいえます。

返済原資を確保することが難しい会社や、手元におカネが少ない会社に融資をするのは、
大きなリスクとなるのです。

おカネが必要な「その時」になっても、打てる手は限られてしまいます。
だからこそ、まだ余裕があるタイミングから資金繰りを意識していくことが大切なのです。

業績が良いタイミングを見逃さない

意外と思われるかもしれませんが、融資を受けやすいのは「おカネが足りないタイミング」ではなく、「業績が良いタイミング」です。

まずは、決算書が黒字であることです。
銀行に決算報告をされていますか?
銀行に決算書を渡すだけになっている場合も少なくありません。

せっかく会社の数字が確定したのですから、しっかりと決算報告をされることをおすすめします。
融資において、決算書は非常に重要な書類です。
その決算書を渡すタイミングで、現在の状況や将来の数字についても説明をしておくのです。
ここで重要となるのが、「資金計画を伝えておくこと」になります。

  • 簡易キャッシュフローがプラス
  • 債務償還年数が10年未満
  • 債務超過になっていない

これら3つをクリアしていれば、余程のことがなければ問題無いでしょう。

また、「決算後」だけでなく、期中の業績も把握することを忘れてはいけません。
単月で黒字、累計でも黒字というタイミングを見逃さないことです。

これを把握するためには、毎月の経理を欠かさず実施することが大切。
毎月の数字を把握できなければ、業績を把握することは不可能ですから。
また、融資をこちらから申し込んでも、銀行から求められる資料をなかなか提出できないという状況だけは避けたいものです。

現金預金が多いタイミングを見逃さない

もう1つは、「現金預金が多いタイミングを見逃さないこと」です。

現金預金が多いということは、倒産しにくい会社という印象を与えることができます。
会社の業績が一時的に下がったとしても、現金預金があれば、いざというときに返済が可能だからです。

現金預金の目安となるものとして、平均月商の●か月分というのが有名です。
これは、銀行も同様の見方をしているので、自社でも意識することが大切となります。

中小企業の売上高経常利益率の平均が3~4%ほどです。
つまり、売上がゼロになった場合に、平均月商の何か月分の現金預金を保有しているかが、
会社が何か月経営を継続することができるのか?とほぼイコールであることが分かります。

平均月商の2か月分以上の現金預金は確保しておきたいものです。
現金預金が多い会社は、銀行からしても安心ができる会社なので。

「おカネがあるから大丈夫」ではなく、おカネがあるうちに、有事に備えることが大切です。
特に決算月末の現金預金残高には注意をしましょう。

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まとめ

今回は「融資・資金繰りは早めの対策が大切」というお話でした。

おカネが不足してからでは、選択肢が少なくなります。
早めの準備が大切です。

特に「業績が良いタイミング」・「現金預金が多いタイミング」に行動することで、
有事の際にも「強い会社」にすることができます。

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昨日は、朝にブログを更新。
その後は、オフ。
家族で祖父の初盆へ。

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この記事を書いた人

税理士
銀行融資診断士
元経理マン

融資・クラウド会計に強い地方在住税理士。

大分県由布市在住。
1988年10月1日生まれ。
ブログ毎日発信中。
筋トレとウォーキングが日課。

一般企業で経理職を経験後、税理士事務所に転職。在職中に税理士試験に合格し、2024年10月1日独立。

税務・経理に関するサポートはもちろん、融資・資金繰りのサポートも積極的におこなう税理士。

妻と5人の子供がいる賑やかな家族。

詳しくはプロフィール

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