銀行格付の1次評価(定量分析)~債務償還能力編~

銀行格付の1次評価シリーズ第4回。

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1次評価は、以下の4つの項目に分類されます。

  • 安全性項目
  • 収益性項目
  • 成長性項目
  • 債務償還能力項目

今回は、4つの項目の最後となる債務償還能力項目を確認していきましょう。

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目次

債務償還能力項目とは?

債務償還能力項目とは、その名の通り借りたお金を返済できる力がどのくらいあるか?を確認する項目となります。
事業活動において1番重要となるお金の部分に注目します。

この項目は、安全性項目と同様、1次評価で配点が高くなる項目になります。

3つの分析指標

債務償還能力項目には、以下の3つの分析指標があります。

  1. 債務償還年数
  2. インタレスト・カバレッジ・レシオ
  3. 償却前営業利益

1.債務償還年数

債務償還年数は、「{(短期借入金+長期借入金)-運転資金}÷(経常利益+減価償却費-法人税等)」で計算します。
運転資金は、「売掛債権+棚卸資産-買掛債務」で算出することが出来ます。

債務の返済能力を確認するための指標であり、一般的に10年以内であることが重要と言われています。

2.インタレスト・カバレッジ・レシオ

インタレスト・カバレッジ・レシオは、本業の利益である「(営業利益+受取利息+受取配当金)÷支払利息」で計算します。

本業の利益である「営業利益」に営業外収益である「受取利息」と「受取配当金」を足したものを、営業外費用である「支払利息」で割ることにより、金融機関の収益となる「利息」が払えるかどうか?を確認しているのです。

金融機関からすると、「利息」が払えない状態の企業に融資をするとなると,慎重な判断をせざるを得なくなるのです。

3.償却前営業利益

償却前営業利益は、「営業利益+減価償却費」で計算します。
本業でのキャッシュフローをどのくらい生み出せるのか?を確認する指標です。

減価償却費は、お金の支出がない費用になるので営業利益に足し戻されています。

返済原資となるお金が稼げてなければ、返済が滞る可能性が高くなるため、重要な項目になります。

まとめ

今回は、銀行格付の1次評価~債務償還能力編~でした。
債務償還能力項目は、企業のキャッシュフローを確認する重要な指標になります。

指標を確認するだけでなく、日々の資金繰りの管理を徹底しましょう。
グラフで確認すると、より分かりやすくなります。

1次評価の項目の確認は、今回が最後となります。

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【編集後記】
昨日は、1番下の子供が寝る前に読書を。
花の名前、車の名前、動物の名前など、少しずつ覚えています。

覚えるのが早いので、私も負けていられません(笑)。

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