「資金繰り表」と聞くと、「おカネが苦しくなったときにつくるもの」というイメージを持たれることがあります。
実際、「銀行から提出を求められた」「預金残高が減ってきた」といったタイミングで、慌てて作成されるケースも少なくないでしょう。
「作成方法が分からない」「手間がかかる」「そこまで必要性を感じていない」といった理由で後回しになりがちな一方で、漠然としたおカネの不安を抱えていることもあります。
だからこそ、資金繰り表は「苦しくなってから」ではなく、余裕があるうちから作成しておく意味があると考えています。
今回は「余裕があるうちに、資金繰り表を作成する意味」というお話です。

資金繰り表は「苦しくなってからつくるもの」と思われがち
資金繰り表を作成するタイミングの多くは、「銀行から提出を求められた」というときが多いでしょう。
その他にも、手元資金が少なくなった場合なども考えられます。
全体的に言えるのは、資金繰り表は「苦しくなってからつくるもの」と思われがちということです。
確かに、手間はかかりますし、作成義務があるわけでもありません。
ただ、こういった余裕がない状態で作成すると、どうしても「付け焼き刃の資料」になりやすいものです。
数字の根拠が曖昧だったり、損益計画と連動していなかったりと…。
提出を求められたから「とりあえず提出するための資料」になってしまう場面も多く見ます。
銀行は「数字」だけでなく「計画性」も見ている
ですが、そういった「付け焼き刃の資料」では逆効果になる場合もあります。
特に、銀行に提出する場合は十分注意が必要です。
「なんとなく」で作成した資料では、信用を落とす可能性さえもあります。
銀行は、決算書などの過去の実績だけを見ているわけではありません。
日常的に管理体制が整っているかどうかというのも重要なポイント。
- 数値管理ができているか
- 資金繰りを把握しているか
- 経理体制が整っているか
- 計画的に動けているか
など。
例えば、資金繰り表を毎月更新している会社であれば、事前に提出をすることもできますし、なにより事前に資金需要を把握することができるでしょう。
銀行としても、困ってから急に相談に来た会社より、日頃から数字を把握し、計画的に動ける会社の方が状況を判断しやすくなるのは間違いありません。
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余裕があるうちに作成するから意味がある
前述した通り、資金繰り表は会社の状況が厳しくなったときに、作成されることが多いです。
ただ、本来はそのような状況に陥る前、つまり、余裕があるうちに作成しておくことに意味があると考えています。
余裕があるからこそ、数字の根拠を整理しながら作成できますし、「提出するためだけの資料」ではなく、日々の経営に活かせる資料にもなっていきます。
一方で、銀行などから提出を求められて作成した場合、どうしても「間に合わせること」が目的になりがちです。
そうなると、それなりに時間をかけて作成はしものの、日頃から活用できる資料にはなりにくいでしょう。
結果的に、「意味がない」と感じることも多いのではと。
だからこそ、普段から実績と予定を確認し、「これからおカネがどう動くのか」を把握しておくことが大切になります。
最初は慣れないことですし、少し手間にも感じるかもしれません。
ただ、毎月更新していくことで、少しずつ仕組化され、実績と予定のズレも見えやすくなっていきます。
何より、事前におカネの動きを把握できることで、早めに動けるようになります。
例えば、設備投資をしても問題ないのか、採用を進めても資金繰りは回るのか、広告費を増やす余裕はあるのか…などなど。
こういったことも、「なんとなく」ではなく、資金繰りを見ながら判断がしやすくなるでしょう。
資金繰り表を、「おカネが苦しくなった際に、慌てて作成する資料」にするのではなく、「困る前に活用する資料」にしておきたいものです。
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昨日は、朝にメルマガとブログを。
その後は、研究と会計データの確認。
午後は、Kindle本の執筆と読書をしました。
