試算表をください!~日常的な経営管理を~

金融機関から融資を受ける際や融資を受けていると「試算表をください!」と言われることがあります。
なぜ試算表が必要なのでしょう!?
(私は試算表の形式が嫌いです(笑)。見にくいので…。)

これには理由があります。
そして経理(経営管理)をするうえでも非常に重要になってきます。
今回は「試算表をください!」と言われる理由と日常的な経営管理をしていきましょうというお話です。

目次

「試算表をください!」と言われる理由

金融機関が「試算表をください!」と言う理由として以下のようなことが挙げられます。

  • 決算から3か月以上経過している
  • 計画の進捗度合の確認
  • キャッシュフローの確認
  • 経営管理ができているか?の確認

決算から数か月以上経過している

金融機関は、融資を受ける際または受けている際は決算書を必要とします。
企業の経営状況を確認するためです。

ですが、決算から数か月以上も経過している場合には、決算書だけで融資先の経営状況を判断することは非常に困難です。
そこで必要となるのが試算表。
前期の成績だけでなく、当期のタイムリーな経営状況を把握するための資料になるのです。

計画の進捗度合の確認

融資を受ける際には、経営計画書を提出します。
企業の将来の状況を確認するためです。
計画やその他の経営状況を確認して、総合的に融資の可否を決定します。

その計画の進捗度合を確認するために必要となるのが試算表です。
予定通りなのか?予定よりも遅れているのか?企業の数値を確認していきます。
予定が遅れている場合の異常検知の役目を果たす資料にもなります。

キャッシュフローの確認

本来、キャッシュフローを確認するのに重要な資料としてキャッシュフロー計算書や資金繰り表があります。
ですが、キャッシュフロー計算書や資金繰り表を作っている企業が極めて少ないのが現状です。

そのため、ある程度のキャッシュフローを試算表で確認します。
本業での儲け、設備の購入・売却、返済状況など。
あくまで概算にはなりますが…。

そのため、キャッシュフロー計算書や資金繰り表は非常に重要な資料になるのです。

経営管理ができているか?の確認

よくあるのが「試算表をください!」と言われてから作成を始めるというもの。
金融機関は、タイムリーに経営管理が出来ていない融資先には不安を覚えます。
お金を貸している相手が自分の事業の経営状況を把握していなければ、不安に感じるのは当たり前のことです。

また、自社の経営状況を把握していない会社は、状況の変化に対応できません。
常に経理をしながら守りを固めることが重要なのです。

自社での経理が1番早い

では「試算表をください!」と言われたらどのような状態になっているのがベストでしょうか?
答えは1つ、すぐに提出できる状態にしておくことです(笑)。
(そのまま過ぎ…。)

前月の試算表を翌月の10日までに作れる状態になりたいものです。
遅くとも15日…。

この状態にするためには、自社で経理をするのが1番の近道です。
数字は外部に頼っていても把握はできません。
自分で経理をすることにより把握ができ、経営に活かせます。

もし税理士などの外部に試算表の作成を依頼している場合には、出来るだけ早く資料を渡せるように整理をしておくことも重要なことです。
資料の受け渡しは、出来るだけデータを使うことも効率化には欠かせません。
ITを使った効率化をして経理に掛ける時間を減らす取り組みをしていきましょう。
数字を作るのに時間を掛けるのではなく、経営に活かすことが本来の目的ですので。

まとめ

今回は、金融機関から「試算表をください!」と言われる理由についてでした。
試算表をタイムリーに作り上げることは、内部にとっても外部にとっても非常に必要性が高いことです。
また、毎月の試算表の精度を上げること、四半期に1回は試算表を提出することで信頼度も上がってきます。


【編集後記】
昨日は、引き続きホームページの作成を。
ホームページは奥が深いですね…。
(もちろん、ブログもですが…。)

自分で作ることの重要性を改めて認識しています。

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