簿記は取引を「分解」して考える

簿記と聞くと、難しいと感じる方も少なくないでしょう。
専門用語が多く、数字を細かく集計しながら、
1つ1つの取引を記録していく。

そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

確かに、簿記は会社の取引を記録するものですが、
考え方自体はそれほど複雑ではありません。
むしろ、もっとシンプルに考えることもできます。

そのポイントは、取引を「分解」して考えることです。

1つの出来事として見るのではなく、その取引の中で「何が動いたのか」を分けて考える。
この考え方が簿記の基本になります。

今回は「簿記は取引を「分解」して考える」というお話です。

※かなり昔のものですが…。

目次

会社の取引は2つの動きでできている

会社の取引は、1つの出来事だけで成り立っているわけではありません。
何かが動けば、同時に別の何かも動いています。

例えば、融資を受ける場面を考えてみましょう。
融資と聞くと、

・借金が増える
・負債が増える

というイメージを持つ方も多いでしょう。
その印象から、融資を受けること自体をためらう方も少なくありません。

ですが、取引を分解して考えると、
実際には次の2つの動きが起きています。

・借入金(負債)が増える
・預金(資産)が増える

借入金が増えると同時に、会社の資金も増えているのです。
このように取引を分解して見ることができると、融資は単なる借金ではなく、
手元の資金を厚くするための手段として考えることもできます。

取引は「何が動いたのか」で考える

取引を理解するためには、「何が動いたのか」を考えることが重要です。

先ほどの融資の例で言えば、

・預金が増える
・借入金が増える

という動きでした。

おカネが動く取引は、比較的イメージしやすいものです。
商品を売って売上が増えれば、その分おカネも増えます。

逆に商品を仕入をすれば、その分おカネは減ります。

ただし、会社の取引は必ずしもおカネの動きだけとは限りません。

例えば、商品を売ったものの、
入金は翌月というケースです。
この場合、商品を引き渡した時点で売上は発生します。

そして同時に、後でおカネを受け取る権利である「売掛金」も生まれるのです。
このような取引を1つ1つ記録しておくことで、売上のタイミングや会社の状況を正しく把握することができるようになります。

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社長こそ簿記の考え方を知っておきたい

簿記というと、経理担当や税理士が扱うものというイメージがあるかもしれません。
ですが、会社を経営する社長こそ、
この考え方を知っておきたいものです。

もちろん、細かな仕訳をすべて覚える必要はありません。
大切なのは、取引をイメージできることです。

例えば、融資の例でも見たように、
1つの取引でも見方を変えると違った側面が見えてきます。

また、借入の返済は、
増えた負債を、おカネを支払うことで減らしているという取引。
このイメージができれば、借入が費用という感覚もなくなるでしょう。

取引を分解して考えることで、会社のおカネの動きや数字の意味が理解しやすくなるのです。

私自身、簿記の資格が必ずしも必要だとは考えていません。
ただ、「取引を分解して考える」というイメージを持っているかどうかで、会社の数字の見え方は大きく変わります。

その考え方を身につける手段として、簿記の知識はとても有効なものといえます。

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昨日は、朝にブログを更新。
その後は、税理士業。
午後は、Kindleとnoteの執筆。
夕方は、パワークエリで資料作成。

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この記事を書いた人

廣瀬 充(ひろせ みつる)

自由に働くための土台づくりを、時間・習慣・おカネの視点から発信するひとり税理士。

独立後に実感したのは、
成果の差は才能よりも「日々の積み重ね」で決まるということ。
派手さはないが、確実に差がつく行動を重視。

おカネは会社の生命線。
利益が出ていても、手元におカネがなければ不安は消えない。
融資や資金繰りは、経営を守るための「守り」であり、挑戦するための「余白」。
困ってから借りるのではなく、余裕があるときに借りる考え方を大切にしている。

税理士/銀行融資診断士/元経理マン。

■著書
→中小企業経営者のための融資超入門(Kindle出版)。
→資金繰りを考えなくていい会社のつくり方(Kindle出版)。

大分県由布市在住。
1988年10月1日生まれ。
ブログ毎日更新。
メルマガ毎日更新。

妻と5人の子どもがいる、にぎやかな家庭。

詳しくはプロフィール

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