銀行融資の借り過ぎに注意は本当なのか!?:「借入余力」は会社の力

融資を受ける!?受けない!?という議論は常にあります。
どちらが良いと考えるかは、人それぞれでしょう。

私は、「融資を受けることができる余力があるのであれば、受けるべきだ」と考えています。
以下の3つの理由があるからです。

  • 借入余力は会社の稼ぐ力に比例する
  • 借入は手元資金も同時に増やす
  • 利息は保険

今回は「銀行融資の借り過ぎに注意は本当なのか!?:「借入余力」は会社の力」というお話です。

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目次

借入余力は会社の稼ぐ力に比例する

融資を受ける際に確認される事項として以下があります。

  • 簡易キャッシュフロー>0
  • 債務償還年数<10年
  • 債務超過の有無

これは重要な事項で融資の可否を考えるうえで、重要なポイントになります。

簡易キャッシュフローは「税引後利益」+「減価償却費」、
債務償還年数は「借入金」÷「簡易キャッシュフロー」として計算されます。

計算式を見ても分かる通り、「利益」が影響しているのです。

借入余力を考える際は、債務償還年数が10年未満であることが重要と考えられるのであれば、
簡易キャッシュフロー×10までは借入余力があると考えることができます。
※詳細にすると、運転資金を考慮する必要があります。

つまり、「融資を受けることができる」=「返済力がある」と考えられるのです。

もちろん、返済負担とのバランスを考える必要があります。
また、「とりあえず融資を受ける」という考え方はやめたいものです。
「とりあえず」ではなく、将来のことを意識した計画をしっかりと立案しておくことも忘れないようにしましょう。

借入は手元資金も同時に増やす

2つ目の理由として、借入をすると同時に手元資金も増えることが挙げられます。

借入をすると負債の方ばかりに目がいきがちですが、同時に手元資金を増やすことができます。
2000万円も融資を受ければ、同時に2000万円の手元資金が増えることになります。

事業のみで手元資金を増やそうと思うと、コツコツと蓄えていく必要があります。
ですが、融資を受ければ一気に手元資金を増やすことができるのです。

これは、手元資金を増やす有効な手段と言えます。

多くの場合は、融資を受けることが問題なのではなく、その使い方に問題があるように思います。
手元資金が急に増えたことにより、無駄に支出をしてしまうことが危険なのです。

お金は会社の生命線です。
最低でも平均月商の2か月分は保持しておきたいものです。

利息は保険

3つ目の理由は、利息は保険と考えるということです。

融資を受ける際に懸念されるのが「利息の支払」です。
確かに融資を受けなければ、利息の支払は不要になります。

ただ、手元資金を増やし、有事の際の保険料として利息の支払が発生していると考えたらいかがでしょうか!?
2000万円の融資を年利2%で受けた場合、年間の利息は40万円。
2000万円もの手元資金を増やすための必要経費と考えると、決して高くはないのでは!?考えます。

昨今では、コロナの影響が記憶に新しいですが、長期的に会社を経営していれば有事は発生します。
そのときに多くの資金を保有していないと、会社は耐えることができません。
常に手元資金を厚くしておくことを意識することが大切なのです。

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まとめ

今回は「銀行融資の借り過ぎに注意は本当なのか!?:「借入余力」は会社の力」というお話でした。

  • 借入余力は会社の稼ぐ力に比例する
  • 借入は手元資金も同時に増やす
  • 利息は保険

上記3つの理由から「融資を受けることができる余力があるのであれば、受けるべきだ」と考えています。

会社を守るためにも、手元資金を多く保有することを意識しましょう。


【ログ帳】
昨日は、朝にブログとホームページを更新。
その後は、外出。
帰宅後、税理士業を。

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