会社の数字を見る際に、損益計算書の利益にばかり注目しがちです。
もちろん、会社が利益を出せているか?は非常に重要なところになります。
その先に納税も関わってきますし…。
ですが、利益を確認していても、現預金に注目されている方は少ないように感じます。
会社の生命線であり体力である現預金を確認する癖をつけましょう。
今回は「【現預金をどのくらい持っているか?】にこだわる必要性」というお話です。
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利益は大切だが…
会社の利益を確保することは、言うまでもなく大切です。
「売上●●万円」や「利益●●万円」と目標に掲げている会社も多いかと。
それにプラスして「現預金がどのくらい増えたか?」にも注目をしてみましょう。
意外と「利益が出ているのに、お金が増えていない…。」と感じている方が多いように思います。
なぜ増えていないのか?検証をしてみることが大切です。
1番手っ取り早いのは資金繰り表を作成することでしょう。
資金繰り表を作成する際には、「月初残高」「月末残高」「入金サイト」「支払サイト」など、
現預金の動きを拾っていく必要があります。
実際に作成してみることで、過去の実績と将来の見込みを意識することができます。
黒字倒産という言葉がある通り、現預金が尽きてしまうと会社は存続できません。
利益の先にある「現預金の動き」を把握することが大切です。
赤字でも現預金次第では…
中小企業の資金調達の手段として有力な候補といえば「融資」と言えるでしょう。
その融資を受ける際に重要になってくるのが「返済する力」を会社が持っているかどうかということ。
そこで確認されるのが、簡易キャッシュフローが年間返済額を上回っているかどうかです。
簡易キャッシュフローは「税引後利益」+「減価償却費」です。
現預金の支出を伴わない「減価償却費」を足し戻して、簡易的に返済力を確認します。
銀行としては「稼ぐ力」=「返済する力」があることが融資をする際の重要なポイントになります。
そのため、業績が良いうちに早めに融資の検討をすることが大切なのです。
では、赤字のときは融資を受けることが難しいのでしょうか?
確かに業績が悪くなれば、融資を受けることは難しくなります。
ですが、現預金を多く持っている会社ではどうでしょう!?
現預金を十分に保有している会社であれば、いつでも返済が可能という見方ができます。
長期的に赤字では、いくら豊富な現預金があったとしても危険と言えます。
ですが、短期的なものであれば、十分に融資を受けることができる可能性があります。
現預金を豊富に持っているということは、大きな信頼に繋がるのです。
良いときも悪いときも…
現預金を多く保有しているということは、業績が良いときにも業績が悪いときにも強いということになります。
会社が成長する場合、十分な資金が必要となります。
基本的に売上が増加すれば、その分の仕入も増加します。
今まで以上の運転資金が必要になるのです。
また、その他の投資について同様。
現預金が無ければ、成長機会を逃すことにも成りかねません。
有事の際は、言わずもがなです。
業績が良いときがあるので、悪いときがやってくる可能性は十分にあります。
そういう時期に重要になるのが豊富な資金力です。
まとめ
今回は「【現預金をどのくらい持っているか?】にこだわる必要性」というお話でした。
損益は見ていても、現預金の動きを見ていない方は多いのではないでしょうか!?
最低でも平均月商2か月分、目標は6か月分というところを意識することをおススメします。
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昨日は、朝にブログを更新。
その後は、税理士業と打ち合わせを。
夕方にホームページを更新しました。