決算時期が近づくと、当期の数字が具体的に見えてきます。
「黒字?赤字?」
「売上はどのくらい!?」など。
数字から見て取れることは意外とあります。
経営者の方の悩みの1つとして「利益が出ているのに、あまりお金が増えていない…。」と感じることもあるかと。
そういった場合には、以下の点に注目してみましょう。
- 大きな支出の有無
- 入出金サイト
- 資金繰り表の作成
今回は「決算時期に【思っているほどお金が増えていない…】と感じたら」というお話です。
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大きな支出の有無
1つ目は、「大きな支出の有無」を確認してみましょう。
「大きな支出」、つまり固定資産に計上されるようなもの購入していないか!?ということを把握するのです。
固定資産は、すぐに経費として計上されず、減価償却費として少しずつ費用化されていきます。
代表的なものとして、建物、機械、車などが挙げれらます。
仕訳で見てみましょう。
1.当期 固定資産購入時:「固定資産」500 / 「現預金」500←この時点では費用化されていない
2.当期 減価償却費計上:「減価償却費」100 / 「固定資産」100←期中取得の場合は、月割計算
3.来期以降 減価償却費計上:「減価償却費」100 / 「固定資産」100
※イメージを伝えるため、かなりざっくりな計算です。
上記のように毎期少しずつ費用化される「減価償却費」とは裏腹に、支払は一括でおこなわれていることもあるでしょう。
そうなれば、費用の額として計上される額と支出した現預金の減少額に差額が生まれてしまうのです。
この減価償却という考え方を理解していても、実際に数字で見てみると「なんで!?」と感じてしまうこともあります。
損益とお金の動きは違うことを理解しておきましょう。
入出金サイト
2つ目は、「入出金サイト」の確認です。
「思っているほどお金が増えていない」と感じたときは、入出金サイトの変更の有無も確認しましょう。
取引先が増え、売上も増加しても、入金までの期間が長い場合はがあります。
単純に振込までの期間が長い場合もありますが、手形取引などで現金化までに時間が掛かっていることも考えられます。
そうなると、売上の計上時期と入金時期に差が生じてしまいます。
また、仕入など支出に影響する部分は、売上よりも先行していることが多いでしょう。
入金サイトが長く、出金サイトが短ければ、必然的に資金繰りが苦しくなります。
可能な限り入金サイトは短く、出金サイトは長くという考え方が大切になるのです。
取引先がどんどんと増えて、売上が伸びているタイミングこそ注意が必要になってきます。
気が付いたときには、把握できなくなっていたということは十分にあり得ることです。
単純なことですが、入出金サイトは資金繰りを管理するうえでは非常に重要な事なのです。
資金繰り表の作成
3つ目は、「資金繰り表の作成」です。
上記2つのポイントを確認するために、おススメするのが資金繰り表の作成です。
資金繰り表を作成する過程及びこの表を確認することで、上記2つの確認はもちろんのこと、お金の流れを把握することができます。

資金繰り表の作成には少し手間がかかります。
ですが、表を確認することで、お金の増減の原因を把握したり、将来のお金の動きを目で確認することができます。
不安を解消できるだけでも作る意味があるかと。
Excelで仕組みを作っておくと、毎月の作成にも多くの手間がかかりません。
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まとめ
今回は「決算時期に【思っているほどお金が増えていない…】と感じたら」というお話でした。
- 大きな支出の有無
- 入出金サイト
- 資金繰り表の作成
お金の動きに疑問を感じたら、上記の確認をしてみましょう。
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昨日は、朝にブログを更新。
その後は、税理士業を。
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