資金の流れを確認するために資金繰り表をざっくりと作ってみる

資金繰り表を作成するとなると「難しいのでは?」と考える方が多いと思います。
ですが、実際には資金の流れを単純に表にしたものです。

今回は、ざっくりと資金繰り表を作成してみましょう。

目次

月初残高と月末残高を確認

資金繰り表というと上の図のようなイメージをする方が多いと思います。
「経常収支」「投資収支」「財務収支」
いろいろな言葉が出てくるので分かりづらいです。

まずは、月初の残高を確認しましょう。
上の図でいうと、1月の月初残高の欄になります。
現金は現金出納帳から、預金は通帳または預金出納帳から、当座預金がある場合は当座勘定照合表からです。

全ての現預金の1月初めの残高の合計が上の図の1月の前月繰越金の欄に入力されます。
1月が終わったら次の月の始まりの残高を確認していきます。

次に、月末の残高を確認していきましょう。
手順は、月初の残高を確認した方法と同様に進めていきます。

ここまで作るだけでも「1年間の増減」、「どこで現預金が減ったのか?」、「逆に増えたのはいつなのか?」を確認することができます。

財務収支の確定

ただ、さきほどの表では現預金の増減の原因を把握することができません。
そのため、資金繰り表の内訳を作っていきましょう。

まず最初に「財務収支」の金額を入力していきます。

「財務収支」は、借入をしたときに「財務収入」として計上され、借入の返済を「財務支出」として計上します。
「財務収支」を最初に入力するのは、返済する金額が借入の時点で決まっているからです。
この金額を確定させれば、残りの差額は「経常収支」と「設備収支」になります。

上の図では、「設備収支」は無かったものとして作成しています。
もし車や建物などの固定資産を購入した場合は「設備収支」を入力し、残りの差額を「経常収支」としましょう。

ここまで出来上がれば、次は資金繰り表を確認していきましょう。

「経常収支が年間通してプラスか?」
「経常収支が財務収支を上回っているか?」
「月末残高の動きは?」など、表を作ることで分かることがたくさんあります。

実績資金繰り表をざっくりと作ってみたら、今度は将来の予測をしてみましょう。

まとめ

今回は、「資金の流れを確認するために実績資金繰り表をさっくりと作ってみる」という話でした。

資金繰り表は簡単に作れます。
経営者の方は、「どのくらい儲かっているか?」を把握されている方が多いです。
そこに「財務収支」など他の資金の流れを加えて、事業全体の資金の動きを確認すると将来の予測を確認しやすくなります。


【編集後記】
昨日は、いつもより多めに筋トレを。
娘が夏休みの宿題を計画通りに進めているので感心しました。

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