保証付融資から抜け出せない会社の特徴

融資といえば、まずは信用保証協会付の融資からスタートする会社が多いものです。
創業期や実績が浅い段階では、非常に有効な手段といえるでしょう。

一方で、気づけば何年も「保証付融資だけ」という状態になっている会社も少なくありません。
本来であれば、会社の成長とともにプロパー融資(保証無)へと移行していくことが、
将来的な資金繰りを考えるうえで重要なことといえます。

では、なぜ保証付融資から抜け出せないのでしょうか。

今回は「保証付融資から抜け出せない会社の特徴」というお話です。

目次

財務と信用力を意識していない

保証付融資は、信用保証協会がリスクを引き受ける仕組みです。
そのため、銀行は「会社単体の信用力」を深く見なくても融資が成立してしまいます。

結果として、

  • 純資産の金額を意識しない
  • 利益よりも節税を優先する
  • 決算書の質を整えない

といった状態になりがちです。

ですが、プロパー融資は会社の信用力が前提です。
信用を積み上げる意識がなければ、いつまでも保証付から抜け出すことはできません。

また、プロパー融資を受けれることで、会社の財務健全性が高いことの証明にもなります。
後々、融資を円滑に受けながら資金繰りを安定させていくのであれば、プロパー融資を受けることが重要なカギとなるのです。

銀行との関係を築けていない

保証付融資では、銀行はリスクをほとんど負いません。
そのため、銀行側も積極的に関係を深めようとしないケースがあります。

一方で、プロパー融資は銀行自身がリスクを取る融資。
だからこそ、「定期的な決算報告」や「資金繰り状況の共有」「将来の見通しの説明」といった関係づくりが重要になってきます。

「必要なときだけ借りる」という付き合い方では、銀行にとって「リスクを取る相手」にはなりにくいのが現実です。

「必要なとき」に「必要な分だけ」。
一見、効率よく見えますが、会社は継続していくことが前提です。
長期的な視点で見ると、いざというときに信頼関係がない状態は危険といえます。

コロナウィルスや中東情勢の変化など、外部的な要因が資金繰りに大きなダメージを与えることもあるでしょう。
だからこそ、早めから銀行との関係を築き、
会社の財務状況や事業内容の共有をしておく必要があるのです。

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借入を設計せず、タイミングを逃している

保証付融資から抜け出せない会社の多くは、借入を「その場しのぎ」でおこなっています。

  • とりあえず通りやすい保証付を選ぶ
  • 金利だけで判断する
  • 資金が足りなくなってから動く

こうした積み重ねが、借入構成の偏りにつながります。

特に重要なのはタイミングです。
プロパー融資は、業績や資金繰りに余裕があるときにこそ検討されます。

具体的には、
「平均月商2か月分以上の現預金残高」
「債務超過でない(債務超過になりにくい状態)」
「簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)>年間返済額」
「債務償還年数10年未満」
こういったポイントをクリアしておくと、交渉がしやすくなるのです。

厳しくなってからでは、保証付しか選択肢がなくなることも少なくありません。
だからこそ、タイミングを意識して、行動することが大切です。
そのためにも、毎月数字を確認できる体制を整えておきましょう。

※過去の記事:チェックシートで見直す会社の財務体制

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【本の出版】
中小企業経営者のための融資超入門(Kindle本)
資金繰りを考えなくていい会社のつくり方(Kindle本)


【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は、1件の打合せ。
午後は、会計データの確認をしました。

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この記事を書いた人

廣瀬 充(ひろせ みつる)

自由に働くための土台づくりを、時間・習慣・おカネの視点から発信するひとり税理士。

独立後に実感したのは、
成果の差は才能よりも「日々の積み重ね」で決まるということ。
派手さはないが、確実に差がつく行動を重視。

おカネは会社の生命線。
利益が出ていても、手元におカネがなければ不安は消えない。
融資や資金繰りは、経営を守るための「守り」であり、挑戦するための「余白」。
困ってから借りるのではなく、余裕があるときに借りる考え方を大切にしている。

税理士/銀行融資診断士/元経理マン。

■著書
→中小企業経営者のための融資超入門(Kindle出版)。
→資金繰りを考えなくていい会社のつくり方(Kindle出版)。

大分県由布市在住。
1988年10月1日生まれ。
ブログ毎日更新。
メルマガ毎日更新。

妻と5人の子どもがいる、にぎやかな家庭。

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