銀行格付の1次評価(定量分析)~成長性項目編~

銀行格付の1次評価シリーズ第3回。

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1次評価は、以下の4つの項目に分類されます。

  • 安全性項目
  • 収益性項目
  • 成長性項目
  • 債務償還能力項目

今回は、4つの項目のうちの成長性項目を確認していきましょう。

目次

成長性項目とは?

成長性項目は、事業活動により「どのくらいの成長をしたのか?」を確認する項目になります。
着目する指標は、損益計算書の項目を中心に確認が行われます。

3つの分析指標

成長性項目には、以下の3つの分析指標があります。

  1. 経常利益増加率
  2. 純資産額
  3. 売上高

1.経常利益増加率

経常利益増加率は、(当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益×100で計算されます。
企業の成長の分析するための指標になります。
前期の経常利益と比較をすることにより利益の増加率が確認出来るのです。

銀行格付に限らずですが、売上高増加率も併せて確認すると企業分析に役立ちます。

  • 「売上高も経常利益も増えている」→順調に成長している。
  • 「売上高が増加しているが、経常利益は減っている」→コストの見直しが必要。
  • 「売上高も経常利益も減っている」→根本的な見直しが必要。

と言った感じです。

2.純資産額

純資産額は、直近の決算書の数字をチェックされます。
企業活動の結果が表れるのが純資産額。
純資産額の数字は、赤字が続くとマイナス、つまり債務超過の状態になってしまいます。

金融機関は、債務超過を非常に嫌うので、注意が必要な項目です。

3.売上高

売上高は、直近の決算書の数字をチェックされます。
経常利益増加率の所で話をしましたが、売上高増加率にも着目を。

3期分の売上を棒グラフで比較するのもおススメです。

まとめ

今回は、銀行格付の1次評価~成長性項目編~でした。
過去の数字と比較して、事業成長を確認します。
経理をするうえでも、数字の比較は非常に重要です。

前期、前々期と比べて当期はどうだったのか?
比較をすることで気づくことが多くあります。

そのためにも日々の経理を徹底していきましょう。

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【編集後記】

昨日は、娘が掛け算の100問テストを見せてくれました。
以前より解く時間が早くなっていたので、驚きです。

最近は、特に成長の早さに驚いてばかりです。

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