勘定科目はほどほどに:細かく分けすぎない

経理をするうえで、どの費用にどのくらい使ったのか?を把握する必要があります。
そのため、経費を分別するために「勘定科目」というものがあります。

  • 給料手当
  • 法定福利費
  • 福利厚生費
  • 消耗品費など

取引を適当な科目に振り分ける必要が出てきます。

ここで注意したいのが、細かく分けすぎないこと。
細かくなりすぎると、基準が曖昧で正確に分けることができなくなるなどデメリットがあるからです。

今回は「勘定科目はほどほどに:細かく分けすぎない」というお話です。

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目次

勘定科目を細かく分けすぎることのデメリット

科目を分けすぎることのデメリットは以下です。

  • 経理の複雑化
  • 全体を把握しづらくなる
  • 会計ソフトの煩雑化

経理の複雑化

経理をする際、取引ごとに科目を判断するステップが出てきます。
1つ1つを分けていると、判断に迷うこともあるでしょう。
「これはどっちの科目にすればいいのだろう!?」という疑問はよく出てきます。

勘定科目を細かく分けすぎると、もっと複雑になります。
悩む回数が増えること間違いありません。
「消耗品費」と「事務用品費」を悩む時間はスマートとは言えません。

全体を把握しづらくなる

勘定科目を細かく分けすぎると、数字が出来上がった際に全体を把握しづらくなります。
科目が多すぎて、数字が見にくくなってしまうのです。

また、判断軸が曖昧になっていると、
1月は「消耗品費」だったのに、2月は「事務用品費」で処理しているといったことにもなり得ます。
科目がバラバラになることで、正確な数字が把握できなくなるのです。

会計ソフトの煩雑化

多くの会社は会計ソフトを使っていると思います。
勘定科目が増えれば、その分だけ設定が増えます。
ちょっとしたことですが、決して効率的とは言えません。

もちろん、必要な科目を追加することは重要ですが、
1番大事なのは、「正確に会社の現状を把握できること」です。

勘定科目をほどほどにすることのメリット

勘定科目をほどほどにすることのメリットは以下です。

経理の効率化

科目が少なくなれば、おのずと取引を仕訳する際の判断も早くなります。
ミスも少なくなります。

使わない勘定科目があれば、削除してしまうのも1つの手段かと。
余計な科目が毎回出てきていれば、間違える可能性も高くなりますから。

ちょっとしたことですが、毎回となると大きな差になります。

全体を把握しやすくなる

勘定科目が少なくなれば、全体の把握もしやすくなります。
ミスが減れば、前の月や前の年との比較も正確にできるようになるでしょう。

1番重要なのは仕訳をすることではない

前述したように、1番重要なのは「正確に会社の現状を把握できること」です。
決して「仕訳をすること」ではありません。

「仕訳」というものに囚われすぎると、正確に取引を把握することを忘れてしまいます。
大切なことですが、あくまで数字を作るうえでの過程であることを理解しておきましょう。

それよりも、その月の売上の計上漏れがないか?、
費用が正確に計上されているか?を把握することが重要です。

まだ入金がされていなくても売掛金や未収入金で計上する、
まだ支払をしていなくても買掛金や未払金で計上することが大切です。

また、手間が増えれば毎日の経理が面倒と感じるようになってしまう原因にもなります。

何のために経理をしているのか?を認識するようにしましょう。

まとめ

今回は「勘定科目はほどほどに:細かく分けすぎない」というお話でした。

  • 経理の複雑化
  • 全体を把握しづらくなる
  • 会計ソフトの煩雑化

細かく分けすぎるとデメリットが発生します。

取引を分別することに大きな時間を使わないようにしましょう。

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