銀行から「試算表をいただけますか」と言われることがあります。
特に、決算から数か月以上経過している場合は、提出を求められることが多いです。
銀行融資の審査において、決算書の重要度はかなり高いものがあります。
一方で、決算書だけでは分からないことも。
今回は「銀行はなぜ試算表を求めるのか!?」というお話です。

足元の業績を把握するため
銀行が試算表を求める理由の1つは、会社の足元の業績を把握するためです。
決算書は会社の実力を判断するうえで重要な資料ですが、あくまで過去の数字です。
例えば、3月決算の会社であれば、決算書が完成して銀行に提出される頃には、数か月が経過していることもあります。
その間に業績が伸びていることもあれば、逆に減少していることもあるでしょう。
銀行は試算表を見ることで、タイムリーな会社の売上や利益の状況を確認しているのです。
特に、融資の相談がある場合には、直近の業績がどうなっているのかを把握したいと考えるのは自然なことといえます。
また、銀行は、そのときの売上や利益だけを見ているわけではなく、「当初の計画どおりに推移しているのか」、「前年と比べてどうなのか」、「一時的な変動なのか」といった点も確認しています。
数字を把握している会社か確認するため
銀行は、試算表の数字だけを見ているわけではありません。
試算表がいつ作成されているか、どのくらいのスピードで提出できるかも重要なポイントです。
例えば、融資の相談をしたときに、すぐに試算表を提出できる会社もあれば、「いま作成中です」となる会社もあります。
一見、「すぐに提出できるかどうか」という部分は、銀行融資において関係ないように思えるでしょう。
ですが、すぐに提出ができない状態というのは、毎月の数字をタイムリーに把握できていないということにつながっていきます。
(毎月の経理体制が整っていれば、会計ソフトから試算表はすぐに出力することができますから。)
そうなれば、試算表が数か月前のものしかない場合、銀行に対して「この会社は現在の業績を把握しているのだろうか」と不安を与えてしまうことにもなりかねません。
毎月の売上や利益を把握していなければ、資金繰りの変化にも気付きにくくなります。
また、銀行から試算表の提出を求められてから慌ててつくり始めるようでは、必要なタイミングで会社の状況を説明することができません。
いざというときに数字を集計しているようでは、銀行との話もスムーズに進めにくくなるのです。
さらに、提出が遅くなることで、数字の信憑性にも疑念を抱かれる可能性もあるでしょう。
試算表そのものだけではなく、その背景にある経営管理体制も重要なポイントとなります。
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毎月の数字を把握できる体制を整える
試算表は、銀行から求められたときにつくるものではありません。
本来は、会社の現状を把握するために活用するものです。
ですが、銀行から試算表の提出を求められてから慌てて集計を始める会社も少なくありません。
これでは足元の業績を把握することも難しいでしょう。
大切なのは、毎月の数字を把握できる体制を整えること。
- 経理資料を早めに整理する
- 会計入力をため込まない(できるだけ入力しないで良い方法も検討したいものです。)
- 数字を毎月確認する
といったことです。
一見地味ですし、売上に直接影響を与える部分ではないので、後回しになりがちでしょう。
たしかに、経理は地味ですし、その割には時間を要します。
ただ、経理は経営管理の略。
「なんとなく」では、正確な会社の状況はつかめません。
正確な会社の状況がつかめなければ、行動が後手に回ってしまいます。
特に、融資はタイミングが非常に重要。
だからこそ、毎月の数字を把握して、融資のタイミングを逃さないようにすることも、重要な攻めの1つです。
経理体制を整えることで、会社の業績を把握することはもちろんですが、結果的に、銀行に試算表をすぐに提出できるようにもなります。
ちょっとしたことですが、銀行との関係性をつくるためにも重要な部分です。
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【ログ帳】
昨日は、朝にメルマガとブログ。
その後は、経理とデータチェック。
午後は、Kindle本の執筆をしました。
