【融資】貸借対照表が語る会社の財務状況

融資を受ける際に、必要となるのが「決算書」。
決算書は、会社の実績を示す重要な書類です。

良好な財務状況は、高い評価に繋がり、
逆に悪い場合は、評価を大きく下げる要因となります。

「決算書」と聞くと、まず注目されるのが損益計算書です。
黒字か?赤字か?見てすぐに把握できるということや、
経営者の方が売上や利益に注目されていることも要因と言えるでしょう。

逆に、貸借対照表というと…見ても分からないという方が多いのが現実です。
ですが、この貸借対照表は、融資において非常に重要な資料となります。
まずは、細かいところは抜きにして、主要な部分を確認することをおススメします。

今回は「【融資】貸借対照表が語る会社の財務状況」というお話です。

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目次

債務超過の有無

1つ目は「債務超過の有無」です。

貸借対照表の右下に位置する「純資産の部」。
純資産とは、会社の資産から負債を差し引いた返済義務のない自己資本を指します。
(負債は、返済義務のある他人資本とも呼ばれます。)

「自己資本比率が…。」というような話を聞いたことがあるのではないでしょうか!?
自己資本比率は、総資本(負債+純資産)のうちにおける純資産の割合を表すものです。
自己資本が多ければ数値は高くなります。

自己資本比率も重要ですが、それ以上に注意をしておきたいのが「債務超過」です。

債務超過は、負債が資産よりも多く、
純資産の部がマイナスになっている状態です。
つまり、会社が保有する全ての資産を売却しても、負債を返済することができないということになります。

当然ですが、この状態にある会社は、融資をする銀行からしても警戒すべき会社となります。
債務超過の状態では、新規融資を受けることが極めて難しくなるでしょう。

債務超過の解消方法として、

  • 増資
  • 債務免除
  • 資産の売却など

が挙げられます。
ですが、これらの対策は一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。

持続的な成長のためには、まず、「利益を増やす」ことに注力し、
毎期着実に利益を積み上げていくことが不可欠です。

現金預金は多ければ多いほど良い

2つ目の重要なポイントは「現金預金は多ければ多いほど良い」ということです。

現金預金を多く保有している会社は、融資審査において非常に有利になります。
現金預金が多いということは、会社の資金繰りが安定していることを指します。

銀行からしても、現金預金が多ければ、
返済が滞る確率が低くなるので、安心感があります。

「現金預金の保有目安は…」と言うと、
このブログで何度も言っているので、「またかよ!」と思われるかもしれません。

ですが、重要なことなので、何度も言おうと思っております!(笑)。
現金預金の保有目安は、最低でも平均月商の2ヶ月分、
3ヵ月分あると安心感があるでしょう。
目標は、平均月商の6か月分です。

売上がゼロになった場合を考えると、3か月分では心細いです。
また、今後、コロナウィルスような外部環境の影響を受ける可能性もあります。

「現金預金は多ければ多いほど良い」と書きましたが、
現金には注意が必要です。
会社によっては、現金勘定の残高を管理されていない場合があります。
それゆえ、過剰に現金勘定が膨れ上がることがあります。

現金勘定が100万円以上も残っていれば、「本当に手元に100万円も置いているのか?」と疑われてしまいます。
最悪の場合、「粉飾決算ではないのか?」と考えられることもあります。

そうならないためにも、現金勘定の管理をしっかりとすることが大切です。
そもそもですが、現金勘定を減らすことを意識することが、
経理の効率化を考えた際に重要となります。

借入金はバランスを意識

3つ目は「借入金:債務償還年数」です。

借入金は、負債の部に位置する他人資本です。
主には銀行からの融資でしょう。

「借入金は早く減らすべきだ!」と思われる方もいらっしゃるかと。

重要なことは、借入金を減らすことを意識するのではなく、
借入金のバランスです。

1つは、現金預金とのバランス。
前述した通り、融資において、現金預金を多く保有することはプラスとなります。

借入金は、負債が増える一方で、現金預金を増やすことにも繋がります。
つまり、借りただけでは、いつでも返済が可能な状態なわけです。

ですが、現金預金を使い込み過ぎると、
借入金と現金預金のバランスが悪くなります。
行き当たりばったりではなく、計画的な資金の動かし方を意識することが大切です。

2つ目は、稼ぐ力との比較をした場合のバランスです。
「債務償還年数」という指標をご存じでしょうか?
会社のキャッシュフローに着目して、現在の借入金を何年で返済できるかという指標になります。

債務償還年数=借入金÷簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)

銀行もこれらの指標を重視します。
一般的に10年未満であることが大切です。

逆に言えば、10年まで借入余力があると考えることができます。
自社の稼ぐ力と借入金とのバランスをいかかでしょうか?

  • 借入余力があるのか?
  • 借り過ぎなのか?

一度確認してみることをおススメします。

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まとめ

今回は「【融資】貸借対照表が語る会社の財務状況」というお話でした。

決算書の中でも貸借対照表は分かりづらい資料と言えます。
細かなことは抜きにして、以下の3点を先に確認しておくことをおススメします。

  • 債務超過の有無
  • 現金預金は多ければ多いほど良い
  • 借入金はバランスを意識

どれも決算書を確認すれば、すぐに把握することができます。


【ログ帳】
昨日は、朝にブログを更新。
その後は、税理士業をしました。

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この記事を書いた人

廣瀬 充(ひろせ みつる)

自由に働くための土台づくりを、時間・習慣・おカネの視点から発信するひとり税理士。

独立後に実感したのは、
成果の差は才能よりも「日々の積み重ね」で決まるということ。
派手さはないが、確実に差がつく行動を重視。

おカネは会社の生命線。
利益が出ていても、手元におカネがなければ不安は消えない。
融資や資金繰りは、経営を守るための「守り」であり、挑戦するための「余白」。
困ってから借りるのではなく、余裕があるときに借りる考え方を大切にしている。

税理士/銀行融資診断士/元経理マン。

■著書
→中小企業経営者のための融資超入門(Kindle出版)。
→資金繰りを考えなくていい会社のつくり方(Kindle出版)。

大分県由布市在住。
1988年10月1日生まれ。
ブログ毎日更新。
メルマガ毎日更新。

妻と5人の子どもがいる、にぎやかな家庭。

詳しくはプロフィール

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