数字を見るときに、どこに着目をしていますか?
売上?
利益?
利益といっても損益計算書上に利益とつく箇所は複数あります。
また、売上ばかりに目がいき過ぎると、求めていない結果が返ってくる可能性が高くなります。
業務過多になり過ぎて余裕が無くなれば、悪循環に入ってしまう場合も。
そのため、数字は全体的に見るように意識することが大切です。
今回は「売上が上がればお金が増える!?」というお話です。
理屈よりも、まずは確認
売上ばかりに目がいってしまう場合には、損益計算書の全体に着目するクセをつけましょう。
損益計算書には5つの利益があります。
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引前当期純利益
- 当期純利益
売上総利益は、「粗利」と言われるものです。
「売上高」-「売上原価」で算出されます。
営業利益は、本業での儲けを指します。
「売上総利益」-「販売費及び一般管理費」です。
経常利益は、会社全体の利益とも言われます。
「営業利益」-「営業外損益」です。
何やらいろいろな利益が出てきました。
損益計算書上の利益の説明を見ると、よく上述したようなことが記載されています。
ですが、必要なのは全体を意識して見ること。
売上ばかりに目がいってしまうと、
売上の数字が良くなってきているから、お金も増えていると錯覚する場合があります。
「これだけ忙しく頑張っているから、今月はイイ感じだろう!」
実際に数字を見てみると、赤字になっているということも珍しくありません。
物価も大きく変動しているため、売上原価まではしっかりと見ているという経営者の方は多いです。
ですが、その後の利益はどうでしょうか?
感覚的に経営をされている場合には、数字に大きなズレを感じている方も多いです。
ズレを感じたら確認することが大切です。
「なぜこうなったのか分からない」というのが1番危険なのです。
数字の違和感を早めに察知する
融資を受けていれば返済財源の確保も重要になってきます。
借入の返済は費用ではないので、損益計算書に記載されません。
「当期純利益」+「減価償却費」にも着目することが大切です。
この数字がマイナスの場合、利益で借入が返済できないことを指します。
(資金使途が運転資金とか設備資金とかいうのは割愛します。)
利益での返済ができなければ、手元の現預金が減っていくことは避けられません。
売上が大きく上がっても、お金が増えていないという現象が起きるのです。
この状態を早めに察知するためにも、数字の把握が非常に重要です。
前月の数字を当月の10日までには確認できるようにしましょう。
そして、数字に違和感があれば、細かく確認していく必要が出てくるのです。
月々の数字を税理士に任せていて確認までしていないという場合は、
数字の確認だけでもするようにしたいものです。
数字の確認をするだけでも、違和感を感じることができれば、
その後の対応に繋がる可能性があります。
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まとめ
今回は「売上が上がればお金が増える!?~数字に違和感を感じることが大切~」というお話でした。
売上ばかりに目がいくと、異常に気付かない場合があります。
「忙しいからお金も増えている。」と感じる方も多いでしょう。
まずは、数字の確認をすることが大切です。
数字に違和感を感じる場合は、何がおかしいのかを把握するようにしましょう。
【ログ帳】
昨日は、朝にウォーキングとブログ更新。
その後は、ホームページの更新と税理士業。
夕方は、筋トレ後にハンバーグを作成。